Asahi Opt. Super-Macro-Takumar 1:4/50
スーパータクマー世代の標準マクロです。
マクロレンズは大体がこのようなすり鉢状の奥にレンズがあるタイプが多いですね。
レンズ構成はテッサータイプだったと思います。
状態
一見何の問題もなさそうなマクロタクマーですが。
ピントリングを無限まで回してもピントが無限までいきません。
なぜでしょうか?原因を探ります。
ピント不良の原因
ヘリコイドの調整でいけるのか?
ところがヘリコイドを分解した形跡がありません。
ヘリコイドをばらして色々と調整してみたけど無限がでません。
あと考えられるのはレンズ組み間違いぐらいかな?
レンズを外した形跡は?ありますね。
カニ目に傷があります。
後玉を見ると凹んでます。
凹レンズ??カメラのレンズは前玉も後玉も出っ張っているのが普通で凹んでいるものは稀です。
なくはないですけどね。
しかし、確かこのレンズの構成はテッサータイプだったはず。
ならば凸じゃないとおかしいのでは?
ググります。
やはりテッサータイプで後ろから見て凹レンズなのはおかしい。
凸が正常です。
後玉レンズエレメントを裏返す

早速分解して、後玉の前後を裏返しに組み替えました。
そして徐にピントチェック。
ビンゴです。
正常になりました。

今度は組み間違いか、まあよくこれだけひどい組み立てレンズを量産したものだ。
勉強になるわ。
ヘリコイドもグリスアップして組立てました。

レンズエレメントのクリーニング
あとはクリーニング、奥まっているのですり鉢を外したままでクリーニングします。

最終チェックとコンディション認定
組み間違いのひどい状態ではありましたがレンズエレメント自体の状態は良くて、機能的にもすべて正常になりました。
外観も小傷程度でなかなか良いです。
コンディションは「良品」と言っていいかな〜。テッサータイプですし普通に使っても抜けの良い写りが期待できますね。
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