HI-MATIC Eでハイマチッキー
どうでもイイか。
HI-MATIC EはHI-MATICから始まった大口径レンズ搭載のレンジファインダーカメラの最終機といっていいと思います。
後継機であるHI-MATIC FからはレンズがF2.8になってしまいます。
修理開始早々ビックリ
開けて早々ビックリした。
前回の確認時には、電池を入れても動かなかった原因はすぐに分かってしまった。
なんと電池ボックスと基盤をつなぐコードが付いていないのだ。
これにはビックリした。
しかも液漏れによる腐食がひどい。
レンズボード裏の状態と故障探求
とりあえずレンズボードを取り外し状況確認。
電池ボックスから仮配線をしてチェックするが、動かない。
なぜだろう?
どうもソレノイドが作動していない気がする。
ソレノイドの両端にテスター3V電圧モードを当てた状態でレリーズボタンを押し込む。
ソレノイドに電圧がかかればソレノイドの故障ということだ。
するとテスターの針が振れた。ソレノイドに電圧が掛かっても磁力は発生してないようだ。
ガーン。最悪の事態。
原因はソレノイドの断線だと思われる。
ソレノイド? それって何? 修理できるの?
とりあえずソレノイドを取り外す。
ソレノイド(ソレノイドアクチュエーター)とは簡単に言えば電磁石で鉄の棒などを動かす部品です。
電気の力を機械運動に変換するわけですね。
電子式シャッターには必ずと言っていいほど使われています。
さてソレノイドの電磁石部分を取り外しました。
電磁石はコイルと鉄心で、構成されています。
単なるコイルなので、導通があるのが正常です。
テスターで測ってみると導通がないので内部断線に間違いないですね。
一か八かソレノイドのコイルを解く
とりあえず裸にしてみる。
一か八か巻き直してみるか。
とりあえず解いてみる。
切れているのは奥の方だった。
巻き始めすぐの端が電解液で腐食して断線していた。
リールには明らかに電解液の跡が。
幸い切れていたのが端の方だったのでエナメル線は再利用できそうだ。
巻き直したソレノイドの復活なるか?
一気に巻き直す。
鉄心を戻して乾電池を使い3Vを印加してみた。すると磁力が発生しドライバーがくっついた。
電磁石としての機能回復である。
ソレノイドを元に戻しシャッターチェック。
低速から高速まで問題無さそうだ。
残る問題はランプが点かない点と巻き上げ不良だ。
まだまだ先は長そうである。
コメント