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【フィルムカメラの基礎知識】フィルムカメラのお作法あれこれ

この記事は約15分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日はフィルムカメラを使う上での作法についてお話ししてみたいと思います。
かなり文字多めですが、最後までお付き合いくださいねw

フィルムカメラを使う上でのお作法はたくさんあります。昔はカメラを使う前に「当たり前の常識」として説明されたものでした。しかし現在では教えてもらう事が難しくなっています。
なのでフィルムカメラ初心者〜初級者向けに、拙者が思いついたお作法を列記してみます。

問題:この中に何種類のフィルムがあるでしょう? 答えは下の方にありますw

フィルムを買う それ、あなたが使いたいヤツで間違いないですか?

実はフィルムの箱には謎の暗号がたくさん書いてあるのです。これを読み解ければ間違えることはないのでしょうが、初心者にとってはまさに暗号でしかないですよねw

左の3つはカラーリバーサル 右の上二つはカラーネガ 右下はモノクロネガ

当たり前のことですが、35mmのカメラには35mmフィルム、120の中判カメラには120のフィルム、じゃないと使えません。

一般に35mmと呼ばれるカメラ用のフィルムには135の表示があり、中判・ブローニーと呼ばれるカメラ用のフィルムには120の表示があります。

そしてカラーにはネガフィルムポジフィルムの2種類があります。

モノクロフィルムと言われるいわゆる白黒ネガフィルムもあります。(実は白黒ポジもあるらしいですが拙者は見た事がありません)

そしてフィルムの感度も色々あります。

ぐりやん
ぐりやん

まずはカメラ合うフィルムを間違えずに購入すること。通常は135-24か135-36のカラーネガになるでしょう。分からなければ恥ずかしがらずにお店の人に聞くのが一番です。そして使いたい種類と感度を間違えない様に!当たり前ですがww。

らいか
らいか

ネガってよく聞くけどポジって何なん?

はかせ
はかせ

説明しよう。ネガとはネガティブの略で、色や明るさが反転しているという意味じゃ。つまりネガフィルム上に現れる像はカラーならば明暗と色相が反転して、モノクロならば明暗が反転しているんじゃ。対してポジはポジティブの略で、カラーならば見たままの色と明暗がポジフィルム上に像として現れるんじゃ。なぜこの2種類があるのかと言うと、フィルムや印画紙に使われている感光材料は光が当たるほど黒くなる、つまり明るいところほど黒く写るって事で白と黒が反転するのじゃ。フィルムを感光させて写真を撮るわけじゃから、フィルム上の像は明暗が反転するわけじゃ。で、出来上がったネガに再度光をあてて印画紙上に投影する(いわゆる引き伸ばし)わけじゃが、ここで再度明暗や色相が反転して元に戻るのじゃ。つまりネガは印画紙に焼くためのフィルムなのじゃよ。じゃからカラープリント用と表示してあるのじゃ。対してポジはスライドプロジェクターと呼ばれる投影機でスクリーンに投影して直接ポジ像を鑑賞するための物なのじゃ。

みゅーく
みゅーく

紙にして鑑賞するためのネガスクリーンで鑑賞するためのポジという説明でOKなの?

はかせ
はかせ

その通りじゃが、現代ではポジをスクリーンで鑑賞するという使い方はしないじゃろう。昔はポジフィルムを使いダイレクトプリントという手法で印画紙に焼くとコントラストが高く鮮明な像が得られたため、ハイアマやプロに重宝されたのじゃが現在はその用途はデジタルに奪われポジを使うのは現実的では無いし購入できるフィルムの種類はほとんどなく処理できる現像所もほとんどなくなってしまった。ダイレクトプリント用の印画紙は2012年ごろに製造中止されたが2年前に復活して話題になったようじゃな。ちなみにポジはリーバーサルやスライドと呼ばれることもあるが全く同じものなので注意じゃ。
制約は多いがその像は非常にハイコントラストで美しいから是非一度は試してみてほしい。
ただし、ポジは露出に物凄くシビアなので正確に調整されたカメラか露出計がないと適正露出を得るのは難しいので注意していただきたい。そして超コストがかかる事も忘れない事じゃぞ。

らいか
らいか

フィルム感度はどうやって選べば良いの?

はかせ
はかせ

これを説明するのは話が長くなるので簡単に説明するぞ。1/1000以上の高速シャッターを搭載しているカメラであればISO400を選んでおけば使いやすいじゃろう。しかし、最高シャッター速度が1/500や1/300のカメラにISO400を入れると露出の自由度が制限されてくるので昼間の屋外で使うのならISO100、室内で使うのならISO400がオススメじゃ。さら古いカメラなど、最高シャッター速度が1/100のカメラなどだと昼間の屋外ではF16からF22まで絞る必要がありISO400だと露出オーバーになることが多いじゃろうから、減光フィルターやISO50以下の程感度フィルムなどが必要になる。
もう一つ知っておいて欲しいのはフィルム感度によって画質が異なる事じゃ。デジカメと同じで感度が高いフィルム程、粒子が大きくザラッと荒れたような画質になりやすく、感度が低いほど微粒子で滑らかな画質になるのじゃ。

フィルムはちゃんと巻き上がっているか?

フィルムの装填を失敗していてカウンターが36を過ぎても、そして40をすぎても撮り終わらないという失敗のほとんどは、フィルムの装填忘れや装填ミスなどが原因です。実はコレ「フィルムカメラあるある」なんですよね。フィルムの装填が正しく出来ているか?フィルムが正常に送られているか?の確認の方法はカメラによって違います。これはフィルムが入っているかどうかの確認にも応用できる事が多いので、自分のカメラの確認方法を勉強して失敗を未然防止してくださいね。

フィルムは巻けなくなるまで使おう! 撮影枚数より多く撮れるよ!

昔からフィルムカメラを使っている人には当たり前の事なんですが、フィルムの箱に書いてある撮影枚数は目安で、撮影枚数より数枚多く撮れるのが普通です。36枚撮のフィルムを使っているからってカウンターが36になったら巻き戻さなくてはいけない訳ではありません。フィルムが巻き上げられなくなるまで巻き上げて最後まで使うのが通常なのです。これ意外と理解していない人が多いって事なんですが、フィルムに書いてある撮影枚数は「最低撮れる枚数」だと思ってください。普通に1、2枚は多く取る事ができます。何故なのかって話をするとまたまた話が長くなるので簡単にお話ししますと、フィルムを装填する時何枚か空写しをすると思いますがそこで個人差がでるのでフィルムの長さは少し余裕が持たせてあるのが普通なのです。ワインダー内蔵のコンパクトカメラやイージーローディング機構などフィルムの装填が簡単なカメラでは空写しをしなくて良いので、3枚ぐらいは多く撮れます。こういった自動巻き上げのカメラでも巻き上げられなくなるまで自動で巻き上げて、フィルムを最後まで使い切る様になっているのです。

ここで大事な注意点:フィルムが軽い力で巻き上げられなくなったらフィルムを使い切った合図です。絶対に無理な巻き上げはせずに巻き戻してください。無理に巻き上げたらどうなるのかは次項で説明します。

ただし、一部例外があります。フジのコンパクトカメラに多いのですが、間違えて裏蓋を開けてしまった時に撮影済みのコマを救う工夫をされているカメラがあります。プレワインディング方式というのですが、フィルムを装填すると勝手に自動で最後まで巻き上げてしまうのです。そして撮影する度に一コマずつ巻き戻されていきます。つまり撮影済みのコマを撮影の度にパトローネの中に格納してゆくのです。この方式のカメラは規定枚数しか撮影できない場合が多いようです。

力まかせはカメラが壊れるよ フィルムがちぎれる事もあるよ

手動巻き上げ式の古いフィルムカメラは通常フィルムを最後まで使い切ると巻き上げレバーなどが中途半端な位置で止まってしまい巻き上げられなくなります。そのままレバーが動かなくなるものや元に戻るものなど様々ですが、これは故障したわけではなくフィルムが最後まで行って巻き上げられなくなっただけなのです。

巻き上げレバーがかたまって「?」壊れたかな?と思い力任せに巻き上げるとどうなるのか? カメラの中ではスプロケットいう部品とフィルムの両端にあるパーフォレーションという穴が噛み合ってフィルムを送っているのですが、

パーフォレーションが無惨に破損したフィルム

そこが裂けてけてしまったり最悪な場合フィルムがちぎれて巻き戻しができなくなってしまいます。

パトローネに内蔵されているスプール(黒いパーツ) フィルムの後端が差し込まれている(フジ方式)

またフィルムカメラはどれも古い物でしょうから故障する場合も考えられます。ちょっとした故障、例えばカメラの中で小さなバネが外れてしまったり、折れてしまう事が考えられるのですが、そんな時、力任せに巻き上げると致命的な故障に陥ります。そんなカメラをたくさん見てきました。
カメラの操作は優しく丁寧に、固まっても無理矢理は絶対にやめましょう。

フィルムが入ったままカメラが故障したようだ! 最良の対処法は?

まずは、フィルムの巻き戻しを試してみます。巻き戻しができれば撮影済みのコマは救出できます。残ったフィルムがもったいないけれどフィルムは現像に出しましょう。カメラは修理に出すか、買い替えるか。悩ましいですね。

一枚も撮影せずにトラブった場合はそのまま裏蓋を開けてフィルムを取り出せば1、2枚目までは感光してしまい使えませんが残りのフィルムは問題なく使えます。

巻き戻しができない場合は、そのまま裏蓋を開けてしまうと撮影ずみのコマが感光してダメになってしまうので、完全暗室かダークバックの中で裏蓋を開けてフィルムを手でパトローネ内に巻き戻す必要があります。巻き戻しボタンが壊れていても、パーフォレーションとスプロケットが噛み合っているのを外してしまえばフィルムを引き出す事が出来ますから、グーッと引き出して、手でパトローネのスプールをクルクル回して巻き戻しましょう。

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自分で対処するスキルを身につけるのが一番ですが、よくわからない場合はフィルムカメラに強そうなカメラ屋さんに持っていきましょう。デジカメを売っているような家電量販店や最近のカメラ屋さんでは対処できない場合も考えられ、最悪は裏蓋を開けられる可能性もありますから注意してくださいね。

壊れたカメラは修理に出しましょう。要らないならば捨てないで拙者にちょーだいねw

カメラにオイルは絶対禁物!特にスプレーはダメ絶対!

ネット上や動画共有サイトなどを見ると、やけくそでCRC556やらパーツクリーナーをブッ込んだら動いたってのを見かけますが、絶対にやめましょう。まあ「数百円で買ったジャンクだからどうでも良いわ」と思う気持ちもわからなくは無いですが、たまたま運よく動いただけで、ほとんどの場合いずれ動かなくなります。拙者のブログを見ていただいている方やカメラの修理をする方はオイルを差したせいで壊れたカメラをかなり多く見てきたはずです。実際にカメラ内のオイルを全部かき集めても一滴にも満たないような微量しか使われていない事がほとんどですから、そこにスプレー式のオイルをブッこめば故障するのは当たり前と言えるでしょう。しかもCRC556などの浸透潤滑剤には潤滑油(オイル)と共に浸透剤(石油系有機溶剤)が含まれています。石油系有機溶剤とはその名の通り石油製品を溶かすものですからカメラのプラスチックやゴムの部品にダメージを与える可能性があります。スプレー式では大量に噴射されますから、絶対にやめましょう。

また、パーツクリーナーにもエタノールと石油系有機溶剤が含まれていますからプラスチックやゴムの部品にダメージを与える可能性があります。また油分を溶解し蒸発させますから、その油分を含んだ蒸気が光学部品に付着しクモリやコーティングの腐食の原因になります。絶対にやめましょう。

パーツクリーナーと浸透潤滑剤の成分

フィルムを入れたら必ず感度を設定する癖を!

露出計が内蔵されていたり電子制御のカメラは設定されたISO感度によって露出を表示したり決定したりします。フィルム感度の設定を間違えてしまうと全ての写真が極端に明るくなったり暗くなったりします。感度の設定はお忘れなく!

電池不要のカメラでもすぐに取り終えない場合などは、どの様なフィルムを入れたかを忘れてしまう事があります。メモ機能があるカメラは設定しておくことをお勧めします。拙者はマステを使ってメモしておいたりしてますよ。

フィルムカメラには手ブレ補正なし!シャッター速度とホールドに注意

古いフィルムカメラに手ブレ補正機能は、ほとんどの場合搭載されていません。なので手ぶれ補正が搭載されているデジカメの感覚で使うとブレやすいです。そしてフィルムカメラはその場で撮影結果を確認できません。失敗を少なくするコツはシャッタースピードの選択です。ブレにくいシャッター速度を選ぶコツとして昔から言われていたのは焦点距離の数値以上のシャッター速度で使えば手ブレしにくいというものです。

それってどういう事なのか?例えば50mmのレンズならば1/50以上250mmのレンズであれば1/250以上のシャッター速度を選ぶと手ブレ写真になりにくいという事です。これを守れば手ブレしない訳ではありませんが、手ブレしにくいシャッタースピードの目安にはなると思いますよ。

撮り終わったらできるだけ早く現像しよう!

フィルムの使用期限表示 10/2024やJAN.1977など

フィルムには使用期限がありますよね? つまりフィルムは「生もの」なのです。購入したら早めに使い切る事、そして撮影済みのフィルムは早めに現像に出しましょう。すぐに出さなくても記録された像が消えたりすることは有りませんが、湿気で痛んだりカビたりする事があるので注意しましょう。

はかせ
はかせ

余談じゃが、フィルムを長期間現像しないでおくと自然放射線の影響で徐々に感光していくと言われておる。特にISO1600などの超高感度フィルムの場合は期限切れで何年も放置しておくのはやめて置いた方が良いかもしれんな。興味ある御仁は下記リンクの論文を参照してみて頂きたい。

自然放射線 による銀塩感光材料の劣化

また飛行機に持ち込む場合はX線検査で感光する恐れがあるので、係員に要相談じゃ。

途中で裏蓋を開けちゃダメ!絶対!

フィルムが入った状態で裏蓋を開けてしまうと、撮影済みのフィルムが感光してせっかく撮った写真がダメになります。拙者は裏蓋を開ける前には、必ずフィルムが入っているかどうかの確認をすることを心がけています。癖をつければ事故は防止できます。

絶対にカメラを太陽に向けない事!ダメ!絶対!

一眼レフの場合はレンズを通ってきた光がミラー(レフレックスミラー)でファインダーに導かれて肉眼に到達します。太陽にレンズを向けてファインダーを覗くと、強力な光が網膜上に結像することになります。虫眼鏡で太陽の光を集めて集めて黒い紙を焼いた事ありますよね?一眼レフで太陽を見ると、それが眼球内、網膜上で起こります。黒い紙にあたる網膜が焼けることになります。恐ろしいですね。なので絶対に太陽を見てはいけません。目が壊れます。特に望遠レンズは危険です。
そしてレンズ交換式のフォーカルプレーンシャッター機(わかりにくいですが簡単にいうとライカのようなカメラたち)の場合は太陽に向けるとシャッター幕上に太陽が結像します。ほとんどの場合シャッター幕は黒い布ですから夏の日差しが強い日などは、簡単にシャッター幕が焼けて穴が空いてしまいます
ってわけで太陽に向けるのは絶対にやめてください。目が壊れる、もしくはカメラが壊れます。

らいか
らいか

ん?ぐりやん 、あんた太陽が写り込んだ写真よく撮ってるじゃん。
あれってどうなん?

ぐりやん
ぐりやん

あれはレンズシャッターカメラで撮っているやつだね。ほとんどのレンズシャッターカメラは太陽に向けてもシャッターなどには影響を及ぼさない。ただしファインダーを通して太陽を見ると眼に悪影響を与える可能性があるので真似しないでね。

現像後のネガを直接触らないこと ダメ!絶対!

現像後のネガフィルムを指で触るとベタベタと指紋がついてしまいます。そのネガをプリントしたりスキャンすると指紋まで写り込んでしまう事になります。指紋がついたまま保管するとカビの原因になったり、ふき取るとキズをつけてしまうことも。触るときは専用の手袋を使用するのが良いでしょう。
拙者は写真専用では有りませんがスムス手袋って奴を使っています。これで十分かなw
気になる方は写真専用を使いましょうw

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あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
思いつくままに、色々書きましたが、まだまだお作法は多いと思います。また思いついたら加筆していこうと思いますが、これも書いといたら?ってのがございましたらお気軽にコメント頂けると嬉しいです。ではでは〜 (^^)/~~~

最後に問題の答え

  • 135(100ft/36/24/20)
  • 120
  • 127
  • rapid
  • SL cassette
  • Polaroid600
  • instax mini
  • 16mm(minolta/mamiya/visca/kiev/steky/RDRA)
  • minox
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