【カメラの素朴な疑問】デジカメでフィルム時代の旧式フラッシュはつかえるの?実は危険がいっぱい?

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日は旧世代の「汎用フラッシュ」についてのお話をしてゆこうと思います。
現在デジイチ用のフラッシュを購入するとなるとGN20程度のもので1万ちょいと結構お高いのです。
ところが古い世代のフラッシュの中古品は数百円から買うことができます。

しかしちょっと待ってください!実は古いフラッシュには危険がいっぱいなのです!
いかに危険なのか?と回避する方法をお伝えしようと思います。

専用設計でカメラと組み合わせで多機能(多接点)なフラッシュ と汎用フラッシュ

最新のデジカメで古いフラッシュを使いたいんです

最新のフラッシュは専用設計でカメラと完全に協調して動作しますからとても便利で失敗なく綺麗な写真が撮れます。ですが、お高い!
たまにしか使わないから、安い中古でなんとかならないかなぁ?そう思うのは当然でしょうw
昔の汎用フラッシュは互換性が高く、ほぼどんなカメラでも使うことができるのです。
しかし次項以降でお話しする点に注意する必要があります。

フラッシュはカメラのシャッターが完全に開いた瞬間に発光するようにできています。これを同調と呼びます。フォーカルプレンシャッターのカメラなどでは1/60や1/125が同調速度となっていますが、この速度以上になるとシャッターが完全に開かないので同調できないのです。対してレンズシャッターの場合は全速同調できます。詳細はGoogle先生に聞いてみてください。
古いフラッシュでは単に同調するだけでしたが、時代が進むとカメラと協調して色々な機能が拡張されていきました。TTLオートやFP発光による全速同調など時代と共に高度なフラッシュ撮影が簡単にできるようになっていったのです。

なんとか安いフラッシュ。なんならハードオフのジャンク箱にもゴロゴロしてるジャンク品でも使えれば良いですね。

らいか
らいか

ジャンク品で大丈夫なの?

はかせ
はかせ

説明しよう。
フラッシュには「電解コンデンサ」という消耗部品が使われており、これが劣化していると充電が遅くなったり全く光らなかったりするのじゃ。電解コンデンサは充電池と同じように、充放電できる部品なのじゃが、内部には電解液が染み込ませてあり経年によりダメになることも多いんじゃ。だからジャンク品を買うのは一か八かの賭けじゃな。
修理するにもフラッシュ用の高耐圧コンデンサは普通には入手できないのじゃが、写ルンですから… あとはご自分でお調べくださいw

この黒い単三電池と同じようなサイズの部品が電解コンデンサ 330Vと書かれているのがお分かりだろうか?こんな小さな部品に家庭用コンセント100Vの3倍以上の電圧が蓄えられる。だから分解しちゃダメよ。感電危険!
危険

注:フラッシュ用コンデンサーには300V以上の高電圧が蓄電されます。またキセノン放電管に掛かるパルス電圧は数千ボルトになります。絶対に分解しないでください。
また放電のためにコンデンサをショートさせるのは非常に危険です。絶対にショートさせないでください。
感電したらビリッときたでは済みません。かなりの痛みと衝撃(電撃)です。
心臓の弱い方などは死に至る危険性もあります。筋肉の反射で手などをぶつけて骨折する危険性もあります
当方は責任を取りませんので、悪しからずm(_ _)m

古いフラッシュとデジカメの組み合わせは、注意が必要!

現代のデジタルカメラのホットシューに昔のストロボを取り付けたり、もしくはシンクロケーブルを繋いでフラッシュの電源を入れてしまうと、カメラを壊してしまう危険性があります
昔のフラッシュには「トリガー電圧」と呼ばれる電圧が非常に高いものや極性が逆のものが存在し、これをデジタルカメラで使用してしまうと内部の電子基板を破壊してしまう可能性があるのです。
これは昔のカメラのシャッター内のシンクロ接点が単なる金属接点であったのに対して、現在のデジタルカメラのシンクロ接点は電子的なスイッチを使っているためなのです。そしてこの電子的なスイッチは逆方向電圧にも弱いらしいのです。
物理的には取り付け可能ですから、大事なカメラを壊してしまわなように、十分注意してください。

最後にもう一つ注意点をお伝えします。フラッシュによっては電源をOFFにしてもトリガー電圧が掛かったままの機種があります。試しに取り付けるのもやめた方が無難ですよ。

デジタルカメラの取説を確認して故障を回避する方法

デジタルカメラの高電圧耐性は実際どうなのか?
本当にトリガー電圧が高いカメラをデジカメで使うと壊れるのか?
SONYのカメラを例に検索しますと以下の説明が出ました。

α7RIVの場合は400Vまで逆極性でも大丈夫だそうです。これならどんなフラッシュでも安心して使えますね。しかしちょっと古めの拙者の愛機α7Ⅱの場合「シンクロ端子が高電圧な市販フラッシュや、極性が逆の市販フラッシュを使用すると故障の原因になりますので使わないでください。」との記述のみで耐電圧はわからない。怖いので10V以下のフラッシュしか使いません(汗)
フジフィルムでは300Vという記述が見つかります。少し怪しくなってきますね。オリンパスのE-M5などでは24V以上(E-M1以降は250Vとなっている)で壊れると書いてありますからヤバイです。
専用フラッシュ以外をデジカメで使う場合は、自分のカメラについてよく調べておいたほうが良いでしょう。(取扱説明書に書いてあります)

危険なフラッシュを見分けて故障を回避する方法

トリガー電圧が高い危険なフラッシュや逆極性のフラッシュを使わなければカメラは壊れません。

トリガー電圧が低く逆極性では無いフラッシュを見分ける方法が分かれば、故障のリスクは無くなります。テスターをお持ちならば簡単に測定できますから、確実な安心が得られます。(次項参照)

その他参考にして欲しいのは、多数のフラッシュのトリガー電圧をまとめて掲載しているページです。海外サイトですが見ればわかると思います。

ここを見れば、安全なフラッシュを見分けることができますよ。
カメラの耐電圧は取説で、人の耐電圧はまあ10V以下ならば手が濡れていても大丈夫でしょう。

実際にトリガー電圧を測定してみる(要テスター)

測定の方法は、テスターを使える人にはとても簡単で、フラッシュのクリップオンブラケットについている接点間の電圧を測るだけです。しかし、上にも書いた通り稀に高電圧がかかっているフラッシュがありますから十分注意して行います。TTLなど多機能なフラッシュは接点がたくさんついていますが、真ん中の接点がフラッシュシンクロ用のプラス接点です。そしてブラケットの溝の中にマイナスの接点があります。フラッシュの電源を入れて、この2箇所で電圧を測れば良いのです。
試しに手持ちのフラッシュを測定してみましたよ。

測定結果

Nikon SPEEDLIGHT SB-20 4.0V
OLYMPUS Electric Flash T20 3.2V

この2台は、どちらとも全く問題なし!安全ですね。

ところが
National PE-160C 80V
YASHICA CS-10 120V
この2台は、ちとトリガー電圧が高い

オリンパスE-M5などに使うには適さないフラッシュと言えます。使うとおそらくカメラが壊れます。

YASHICA CS-10は電圧が高く、このあとしばらく待つと120Vを超えた

YASHICA CS-10はガイドナンバー10で単三電池一本でOKの小型フラッシュですが、測定結果は120Vですから見た目が小さいからといって安心してはいけません

YASHICA CS-10は単三電池一本で駆動する超コンパクトなフラッシュだがトリガー電圧は120Vを超える

他にもいくつかフラッシュは持っていたはずなのですが、現在行方不明なので見つけたら追加で測定して掲載しようと思います。

機種名トリガー電圧危険度
FUJICA AUTOSTROBO 300X-4V(逆極性)人には安全 デジカメには危険
kako AUTO-2017V安全
National PE-160C80V場合によっては危険
Nikon SPEEDLIGHT SB-204V安全
OLYMPUS Electric Flash T203V安全
SUNPAK AUTO1890V場合によっては危険
TOSHIBA 70209V安全
YASHICA CS-10120V場合によっては危険
数個のフラッシュを発見しましたので表にして追加しました。

昔のフラッシュと古いカメラを組み合わせる場合にも危険が?!

昔のフラッシュの一部には「端子に高電圧が掛かるものがある!」というお話をして来たわけですが、これを古いカメラで使うと感電してしまうことがあります。もちろんトリガー電圧が低いフラッシュを使えば、感電のリスクは無くなります。拙者はシンクロターミナルで感電した経験があるんです。痛いよ

なぜ感電するのか?それは端子に高電圧が掛かる一部のフラッシュと一部のカメラの設計に原因があるのです。
昔のカメラのシンクロターミナルにカバーが付いているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。FUJIFILMのカメラは現在でもシンクロターミナルにカバーが付いていますね。そして現在はホットシューに取り外し式のカバーがついているのが普通ですね。

実はあのカバーがついている元々の理由は、端子保護というよりも感電防止が目的なのです。カメラのホットシューにあるX接点とシンクロターミナルは並列で接続されていますから、ホットシュー側に高電圧が発生するフラッシュを接続した状態で充電を開始すると、シンクロターミナルにも高電圧がそのまま現れるため触ると感電してしまうのです。逆も然り。シンクロターミナルにフラッシュを繋ぎホットシューを触っても感電するのです。怖いですねー。だから感電防止カバーが付いているんですね。

トリガー電圧が高いフラッシュをホットシューに取り付けるとフラッシュ接点にも高電圧が現れ、触ると感電するのだ。

上の動画ではYASHICA CS-10とCANON FTbで実験しているわけですが、ホットシューに付けたCS-10のトリガー電圧がカメラ前面のシンクロターミナルでも測定できているわけです。電圧は120V超ですね。ですからここを触ると感電する危険があるのです。感電するとかなり痛いですし、反射的にカメラを放り出してしまう可能性も!怖いですね〜。
電圧によっては火傷もします>拙者は火傷も経験積みw。やはり、とても怖いですね。

感電しない安全なカメラを見分けるには?

その後、時代が進むにつれて、フラッシュのトリガー電圧が高い機種はほとんどなくなり、カメラ側にも対策がなされて感電の危険性は無く安全になりました。
これもテスターがあれば簡単に判別することができます。

ホットシューとシンクロターミナルの間に導通がなければ安全です。
(内部断線による故障の可能性もないわけではありますがw)

感電対策された、PENTAX Program A の例 ホットシューとシンクロターミナルの導通は無い。

具体的には、上の写真のようにホットシューとシンクロターミナルの導通チェックして導通がなければ感電対策がされたカメラと言えます。このカメラの場合はホットシューのクリップ内にスイッチが仕込まれおりフラッシュを付けるとスイッチが切り替わるのです。

旧FTbと感電対策されたNewFTb

CANON NewFTbの場合は、 シンクロターミナルに開閉式カバーが付きカバーに切り替えスイッチが仕込まれています。カバーを開けるとホットシューとの接続がOFFになって感電しないようになっているのです。

もしも自分のカメラが安全かどうか知りたい場合には、拙者が持っているカメラであればチェックしますのでお気軽にコメントいただければと思います。

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

というわけで、今回はデジカメで古いフラッシュを使う前に、カメラの耐電圧とフラッシュのトリガー電圧を確認した方が良いですよって話でした。フィルムカメラで使う場合も感電の危険がない安全なフラッシュを選びたいですね。

長くなりましたので、旧式フラッシュの使い方は続編で!

 

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