ようやく完成をみた35mmスクエアフォーマット機、名付けて
FUJICA Square フジカ スクエア
です。
結構コツコツと改造して来ました。

FUJICA Halfと並べてみました。
スペックは
レンズ: FUJINON F2.8 2.8cm
シャッター: SEIKOSHA-L(AUTO.B.1/30.1/60.1/125.1/300)
セルフタイマー付き
ファインダー:逆ガリレイ式ブライトフレーム
焦点調節:前玉回転式、目測
クリックストップでゾーンフォーカス可能
露出計:セレン光電池式、AUTOのみ
使用フィルム:35mm
画面フォーマット:35mmスクエア(24x24mm)
撮影枚数:1.33倍(24枚撮りで32枚)
SIZE:113×74×45(単位mm)
てな感じっす。
改造に至った経緯
改造に至った経緯はといいますと。
このカメラ入手時は完全ジャンクでした。
状態は
シャッター粘り
露出計不動
その他、汚れ、モルト劣化ナドナドみたいな感じでした。
とりあえず露出計以外は楽勝と思いレストア開始しました。
レストア開始
シャッター
まずは動かないシャッターからです。

シャッター全バラでベンジン浴しても組むも不動。
なかなか原因が掴めず苦労しました。
なぜか前シャッターボディーと後シャッタボディーを固定しているネジを緩めると
シャッターが正常に作動するのです。

そしてシャッター羽根を組んでいるときにオヤッ?と思いました。
なんか、すげえ浮いているゾ?と。
そしてやっと原因がわかりました。
シャッター不動の原因は、落下によると思われる
前シャッターボディーの変形でした。

定規を当ててみると、かなり変形しているのが分かります。
イチかバチか、ペンチで少しずつ修正し何とか正常になりました。
露出計
次は露出計。
どうせセレンの劣化か断線か?だろうと思ってチェックするとメーターの内部断線でした。
なんか、手を掛けすぎて愛着が湧きまくってしまったのでなんとか直したい。
さらに部品取用のジャンクを入手するも
部品取り用に、2台目のジャンクFUJICA HALFを入手。
ところが2台目の方が状態が良く軽いレストアで完動となりました。
悪魔の囁き
どうしようかなと思って巻き上げ部を眺めていると
1.5コマ巻き上げに改造できそうなことに気づきました。
パーフォレーションでいうと6穴分。
ハーフは4穴でフルは8穴巻き上げ。
6穴巻き上げだとスクエアフォーマットにちょうど良い。
こりゃスクエアフォーマット可(化)だなと、悪魔が囁きました。
即行!改造に着手
思い立ったら吉日、すぐに改造に入りました。
で機関部の改造が終わり試写は大成功。
ここまでが前回までの経緯ってことになります。
残すは、ファインダーと露出計の修理と細かい調整のみになったわけです。
ファインダーの改造
で残りのファインダーを改造

スクエア化。絞り表示は省略。

アパーチャーの角を再研磨してより正確なマシカクを目指す
アパーチャーのカドを再度削り直して

露出メーターの移植
露出計はダメでもマニュアルでいけるからイイかなとも思いましたが、
ジャンクPEN EEのメーターが何とか収まりそうなので移植に踏み切りました。

左がPEN用。
形状の違いはありますが削ったり針を移植したり錘を追加して何とかなりました。
やっと完成
前回の試写の時は
こんなハズカシイ状態でありました。

張り革は剥がされたまま、しかも

壊れた露出計は取り外され、穴はセロテープで塞いであるだけw
その上、巻き上げレバーが変な向きを向いている。
今日の晴れ姿は

こんな感じでエンブレムも自作しました。

巻き上げレバーの向きもバッチリです。
改造箇所は約7カ所。
現物合わせで、削ったり継ぎ足したり。
超難易度高いです。
よい子は真似しちゃダメよ。
カメラが勿体ないからね。
あとがき

最後まで読んでいただき感謝です。
さて次回はさてと、再度AUTOを交えて試写だ!
ちゃんと写るのか?乞うご期待w
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