FUJICA AUTO-7 DATE ジャンクカメラの分解修理そして復活! | いつの間にやら

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FUJICA AUTO-7 DATE

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1981年発売フジカ製の機能てんこ盛り全自動カメラです。
機能的には高年式のコンパクトカメラと変わりません。
フィルム感度は自動検出してくれますし(DXコードでは有りませんし、現在自動設定に対応したフィルムは販売されていませんが、手動で設定すれば使えます)
自動巻き上げも1枚上手のカウンター1まで自動巻き上げ。
もちろん、オートフォーカスと自動露出搭載。
巻き戻しも自動(オートリターン機能付き)
フォーカスロックも出来る。
デート(いわゆる日付記録機能ですな)は記録できるが手動なのです。
いちいち日付を設定する必要ありw(このあとクオーツデート機能が流行するんですよね)
まあ、何でも付いてます。まさにてんこ盛りw
AF補助光までも付いてます。素晴らしいですね。

ジャンク理由?

まずデート機能が動いていないっぽい。そして致命的な巻き上げ巻き戻し不良。
では、修理内容を。

手動デート機能の修理から

実は、つい先程まで修理していたのですよw

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で、電極緑青噴いてます(^-^;
これはデート設定部のふたを開けるとONになるスイッチですね。緑青掃除したらランプ点きました。

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これ何の電球かと言いますと

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このデート機能のための電球。このファインダー表示がどうしても見たかったのです。
で、写真のとおり復活してデート表示を見ることが出来ました。
電球色がレトロで良い感じですね。

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何故かこんなガラス片も出てきました。しかし割れたところは発見でできず。

電動巻き上げ、巻き戻しの不調

さて、デート機能が復活したので、どうしても完調まで持って行きたいです。
元々ジャンク箱の100円カメラで巻き上げに問題があり撮影不能のこのカメラ。
巻き上げモーターは動きますが、巻き戻し用のパトローネに刺さる爪が固着していて動かない。
修理するために分解です。

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しかし電気仕掛けのカメラは面倒です。

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ほんとにたくさんコードをハンダごて片手に外していかなければなりません。

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どこかに巻き戻し断続のためのクラッチの様な部品が有るはず。


故障探求は続きます。レンズボードも外します。

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で、やっと発見。

故障箇所はメカ部分 クラッチの固着

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もうすでにバラしてはいますが、一番左のギアがそれです。
よく見たら右の方にもクラッチ内蔵のギアがありました。
で、どうにもここらへんが問題みたいなので丸ごと取り外すことにします。

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やはり、一番左のダイキャスト製のギアが固着して回らない。
オイルを注してやっと外れた。グリスが固まっていました。

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はいコレがクラッチ(と呼んでいいのか)の構成部品。

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洗浄して、グリスアップしながら組み立て。

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スプリングがかなり固く組み立てるのには苦労しました。
で、

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取り付けました。

昭和エレキカメラの中身

せっかく分解したので、カッコイイ部品たちを撮影しますw

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カメラの中にこんな大きなリレーが入っているとは驚きです。昭和ですね。
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このエレキとメカのハイブリッドな感じが良い
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そして麦球(所謂、超小型の白熱電球)

しかし、この時代のカメラはランプがたくさん付いてますね。

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赤いレンズからAF補助光がエメリウム光線のように出ます

レンズの上にも付いてます。これAF補助光なのです。すごいですね。
点灯シーンは撮り忘れました。
もちろん、ちゃんと点灯しますよ。

整備終了

完璧に動くようになりましたので、今度持ち出してフジノンレンズとレトロなデート機能を堪能してみましょうかね。

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