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MacのGoogle Chromeがおかしくなって、ユーザー1を消したらハマった話

この記事は約15分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日はカメラの話そではなく、Google Chromeでドツボにハマった話ですw
不用意な操作によりChromeのブックマークやパスワード、閲覧履歴などを全て失い、復活させるまでの道のりのお話です。
最終的にはTime Machineを使って復活に成功しました。もちろんTime Machineを構築しておかないとこの復元操作はできません。外付けハードディスクはとても安くなっていますから、Macユーザーの方は必ずTime Machineを構築しましょう。

Google Chromeをアップデートするために再起動したら?

Chromeを使っていない人には全く関係のない話なので読み飛ばしていただければと思うのですが、

Chromeにアップデートが来るとブラウザの右上に更新と表示されますよね?
更新するにはChromeを再起動するだけで良いのです。そして再起動すると?

長いことChrome使ってるけど、こんな画面初めてみた

見慣れない画面が出ました。Chromeはどなたが使用しますか?ってやつです。初めて見ました。
Chromeをアップデートした後に出てきた画面には色のついた丸い人型アイコンの中が人ではなく文字だった気もします。赤い方には拙者の下の名前があったと思います。青い方はどうだったかな?
で、Googleアカウントに本名を表示するような設定は覚えがないしユーザー1というデフォっぽいアカウントも全く覚えがありません。まあ、名前の方を押しときゃええじゃろうと思いながら赤い方のアイコンをクリックしてログインしたのです。
それがドツボにハマる第一歩になってしまうとは、思いもよらぬことでした。

ログインした時の色がついた謎画面

ログインすると?ウインドウの色が変になりました。どうも様子がおかしい(冷汗;)
ウィンドウの色は変だし、ブックマークバーは無いし、パスワードマネージャーも動かない。
これは困った。困り果てた。

ログインしているのに「ログインしていません」という謎

アカウントのところをクリックしてもいつも拙者が使っているアカウントは出てこない。
これは一体どういうことなのだろう?
見覚えも無く、突然現れたユーザー1が悪さをしているに違いない。
こいつを消してしまう事にしよう。

他のプロファイルの横の歯車をクリックするとChromeはどなたが使用しますか?画面が出て、そこからユーザー1を消す事ができた。

編集と削除ができるらしい。いらないからさっさと消そう(それが大きな間違いだったのだ)

ざまみろユーザー1。さようならユーザー1よ。

そして、ユーザー1の大切さに気づく(超大汗;;;;;)

ユーザー1を消してさっぱりすっきりしたところで、いつものアカウントでログインしてみると、さらにおかしな事になった。もうテンパってよく覚えていないが、とにかくおかしな事になった。

いつも使っていたブックマークは消え去り、代わりにSafaiのブックマークに置き換わってしまっている。履歴もない。パスワードマネージャーもダメ。

そもそもユーザー1とはなんだったのか?調べてみるとユーザー1はChromeを初めて起動すると自動的に作られるプロファイルであるそうだ。
そう、ユーザー1は自分がいつも使っていたユーザーだったのだ。ユーザー1を削除することは、自分がメインで使っていたプロファイルを削除するという事だったのだ。
あとの祭りという言葉が頭の中をよぎる。
ユーザー1絶対に消してはいけなかったのであるorz... てか、消す前に調べろよ>拙者(アフォ)

色々と調べながら何が起こったのか考えてみる

ユーザー1はChromeを初めて起動すると自動的に作られるプロファイルであるそうだ。ではプロファイルとは何なのだろう?

Chromeのプロファイルについて調べてみると、ブックマークやパスワード、閲覧履歴などをユーザーごとに使い分ける仕組みみたいだ。これに別々のGoogleアカウントを関連付けて使える仕組なのである。一つのプロファイルで多数のGoogleアカウントを切り替えて使うこともできる(拙者の使い方はこれでした)し、Googleアカウント毎にプロファイルと作り使い分けることもできる。そしてアカウントと同期すればスマホや別端末のChromeと同期とすることも可能だし同期しないことも可能だそうでなんとも便利だけど、わかりにくいシステムなのであった。

しかし今まで一度も出てこなかったChromeはどなたが使用しますか?画面がなぜ突然出てきたのでしょう?

そういえば2、3日前にワークスペースアカウント(いわゆる仕事用アカウント)でGMAILにログインしたのを思い出した。その時、よくわからないまま適当にポチポチクリックしたため、新しいユーザープロファイル(ユーザー2:仮称)が作られてしまっていた様です。おそらくユーザープロファイルが二つになったため、Chromeを再起動した時にChromeはどなたが使用しますか?が出たと思われます。

説明が難しくて理解しにくいかとは思いますが、要するにChromeのユーザープロファイルとGoogleのユーザーアカウントを混同していた拙者は、「ユーザー1」というChromeプロファイルと自分のGoogleアカウントを知らず知らずのうちに関連付けて使っていた訳です。そして、そのことを理解できていなかった拙者は、身に覚えの無い「ユーザー1」というChromeプロファイルを何も考えずに消してしまったがために、ブックマークやパスワード、履歴などを全て失ってしまったという訳です。
勉強不足。自業自得ですな。

ユーザー1よ、帰ってきてくれ!タイムマシンで迎えに行こう!

ユーザー1の青いアイコン

長々と書いてきましたが、Chromeを元に戻すには、誤って消してしまったユーザー1を復活させれば良い訳です。Googleさんはアカウントを消してしまっても一定期間は復活できるぐらいですから、ユーザー1も復活させる仕組みがあるだろう。いやあるに違いない!淡い期待を寄せながらユーザー1の復活の呪文を探しまくります。

しかしユーザー1を復活させる呪文は見つからず。Googleによる正攻法で誤って消してしまったユーザー1に戻ってきてもらうことは出来ないようです。

しかしMacにはタイムマシンにお願いするという神機能があります。
ユーザー1をタイムマシンで迎えに行くことはできるのでしょうか?

作戦

その1.Chromeの「ユーザー1」のプロファイルなどの設定ファイル、いやもうChromeの設定ファイルが格納されているフォルダを見つけ出し、丸ごとTime Machineから復元する。これ最強!

その2.Macを丸ごとTime Machineから復元する。(リスキーなのでやりたくない)

その3.その2はリスキーなのでユーザー1のことはキッパリ諦めて、これからは心機一転ユーザー2として生きてゆく。これもなんか負けたみたいで嫌だ

などと考えながら、作戦を練っていました。まさかここで第2の不幸が訪れようとは

いきなり「プツン」とMacの画面が暗くなり電源が落ちました。間髪入れずに喪黒福造並みの「ドーン」が…  

まさか、ここで停電してしまうとは(超々大汗)

なんと近所に雷が落ちて停電してしまいました。作業中のMacの電源はプツンと落ちてしまいました。愛しのMacは無事なのでしょうか?

停電復旧… しかし、トラブル発生!

停電の時の状況は、近所に落雷があった模様です! しかし停電した後にドーンですからやはり音波伝搬は遅いのですね。(どうでもいいかw)

数分間、空の様子を見ていると、雷はもう大丈夫そうです。そこでMacを起動しました。
Macも周辺機器も異常なく起動しました。ほっと胸を撫で下ろし、作業を再開します。

まずは、作戦1を実行するためにChromeの設定ファイルがどこにあるのか探ります。これがネットを探しても出てこないんですよ。Windowsのは見つけたんですがね。もうこれは自分で探すしかありません。まずはアプリケーションの設定ファイル置き場として定番の
/Users/ユーザー名/Library/Application Support
を見てみます。このフォルダは隠しフォルダなのでファインダーのツールバーの「移動」から行くのが簡単ですね。

Finderのメニューで、optionキーを押すとライブラリが出現する

optionキーを押しながら移動メニューを見るとライブラリが出現しますからクリックします。ライブラリフォルダを探ると中に、/Google/Chromeという超怪しいフォルダを発見。具体的なパスは、
/Users/ユーザー名/Library/Application Support/Google/Chrome
ですね。中を覗いて見るとProfile 1というフォルダがあります。もうこれは間違いなくビンゴでしょう。早速Time Machineから復元しようとTime Machineバックアップをブラウズすると?

ん? 無い?? バックアップが全く無いではありませんか! 血の気が引きます ヤベぇ!壊れた?

Time Machineを呼び戻せ!

まずはTime Machineの設定を確認してみます。と?

Time Machineにトラブルが発生していました。拙者のMacバックアップ環境は未だにレガシーな「AirMac Time Capsule」を使っておりまして、Time Capsule内蔵3TB+外付け6TBで運用しています。Time Capsuleに外付けストレージを付けてTime Machineとして設定すると、2つのストレージに交互にバックアップが作られるので冗長化が可能になるんです。「AirMac Time Capsule」のWi-Fiは遅すぎるんで、止めてありブリッジモードで使っているんですけどね。

テンパってキャプチャがないのではめ込み合成(イメージw)

閑話休題

2つのドライブ共に赤いビックリマーク(!じゃなくてiだったかも)が出ていたのです。これは何が起こっているのでしょうか?原因は停電でしょうけどね。NASとしてはアクセスできるのでTime Machineにトラブルが発生しているようです。
うーん…しばらく考えていると「Time Machineへのバックアップを完了できませんでした。」というエラーメッセージが出ました。内容はFileVaultが暗号化中または暗号化解除中…云々というものです。拙者はTime Machineバックアップに暗号化は適用していませんから、これは変です。

既存のバックアップは削除されませんというメッセージが不安を取り除いてくれる

一旦バックアップディスクを削除(Time Machine上から削除するだけ、つまりアンマウントするだけです)して、再度バックアップディスクを追加(マウント)してみます。

そしてしばらく(数分)待ちTime Machineを確認すると、無事古い日付が出てきました。ホッw

なんとか、Time Machineを呼び戻すのに成功しました。
これで、やっとChromeの設定フォルダを復元する準備ができました。

Chrome設定フォルダを復元する

注意

注:この復元作業にはリスクがあります。また同じようにやっても治らない可能性もあります。
失敗すればChromeが元に戻らなくなる可能性もあります。
自信がない方にはオススメできません。また、Chromeフォルダを手動でバックアップしてから復元した方が良いでしょう。
挑戦してみようという方がいらっしゃっても自己責任でお願いいたします。
失敗しても、当方は責任を取ることは出来ませんので、自己責任でおねがい致します。

さて、あとはChromeの設定フォルダと思しき
/Users/ユーザー名/Library/Application Support/Google/Chrome:フォルダを丸ごと復元します。
まずは、Chromeを終了させてから、上に挙げた方法でこのフォルダを開きます。
そこからメニューバーのTime Machineアイコンをクリックして、バックアップをブラウズを選択しTime Machineに入ります。

そしたら、戻したい時刻(Chromeが正常だった時刻)を探して選択し、過去のChromeフォルダが開いたら全てのファイルを選択(command+aで全選択が便利)してから、復元ボタンを押します。これでChromeフォルダのみ時間が巻き戻されます。作業はこれで完了です。

拙者の場合の復元に要した時間は、数分でした。Chromeフォルダは1.3GBほどのサイズで、拙者が使っているAirMacTime Capsuleはスピードが遅いので、外付けドライブや高速なWi-FiのNASを使っている方は数秒で完了するでしょう。

そして、ドキドキしながらChromeを起動しまてみます。

帰ってきたユーザー1

すると、ユーザー1が復活しています。成功です!
よくぞ帰ってきてくれた!ユーザー1よ!
やりました成功したようです。恐る恐るユーザー1を選択します。

と、見慣れたいつもの画面が出ました。

♪───O(≧∇≦)O────♪ きたー

ブックマークバーも復活しています。あとはいつものGoogleアカウントでログインすれば?

あれ?どこからログインするんだろう?

ユーザーの青い人アイコンを選択しても、ログインしていませんと書いてあるだけでログインボタンなどは見当たりません。
うーん?思い出してみるとChromeを使い始めた時にChromeの設定からGoogleアカウントにログインした記憶は無い。もしかして?Googleのサイトからログインすれば良いのでは?

Googleのトップ画面を見るとログインってのがあります。ポチッとな。

すると、アカウントの選択の表示がでましたんで、ピンクアイコンのいつものユーザーをポチッとすると

パスワードを求められましたので入力します。

やっとようこそ画面に辿り着きました。
ユーザー1の青い人型アイコンは、googleアカウントのピンクのアイコンに置き換わりました。
これで、完全に元通りになりました。良かったー。

めでたし、めでたしw

転ばぬ先の杖!Time Machineを構築しておこう!

そうそうここまで読んでいただいた方はTime Machineの重要性がわかったと思います。MacにおけるTime MachineとはMacOSに標準の機能として搭載されているバックアップ機能のことなのです。

拙者はバックアップ間隔を1時間にしていますから、自動的に1時間おきにバックアップポイントが作られます。Time Machineを設定して1回目のバックアップ時にはMacの中身を丸ごとバックアップしますからそこそこ時間がかかります。しかし、2回目からは差分バックアップと言って変更があった部分のみの自動バックアップになります。ですから1時間にしていても時間はかかりません。

Time Machineバックアップがあれば、誤ってファイルを上書きしたり消してしまったりしたとしてもいつでも復元できます。1時間おきの自動バックアップにしておけば、作業中に大事なファイルが消えてしまっても復活させることができ、無駄になる時間は最大1時間で済む訳です。
またMacが故障したり、買い替えをした時もTime Machineを使って環境をそっくり移行(復元)できますから安心便利です。必要なものは外部ストレージですが現在は大容量外付けハードディスクが安価で入手できますからおすすめです。もちろんNASを構築している方はそれを使うこともできます。

お買い物リンク
性能とコスパのバランス良し 安心の国内メーカーバッファロー製

初めてのタイムマシンには2.5インチの外付けハードディスクがおすすめです。2TBぐらいが性能とコスパのバランスが良いでしょう。バスパワーで動きますから電源(コンセント)不要ですし、最近のUSBは高速ですからストレスがないです。注意点としては、外付けストレージをTime Machineとして設定すると、他のファイルなどを保存できなくなるためデーター保管用途で使うことはできなくなり、Time Machine(バックアップ)専用になります。データー保管用途でも使いたい場合は、Time Machineとして設定する前に「ディスクユーティリティ」でパーティションを分割しておけば、片方のボリュームはTime Machine用、もう片方をデーター保管用にすることができます。ただしTime Machineとして使うには内蔵ストレージの2倍程度の容量が理想ですから、それを念頭にパーティションの設定をしてくださいね。

あとがき

あまりにも自然に使い始められたGoogle Chromeでしたが、それゆえ使い始めた時にどのようにしてセットアップをしたのか?全く覚えておらず、一旦おかしくなるってしまうと元に戻すのにはかなりの苦労を強いられることになってしまいました。自分の備忘録を兼ねてこの記事を書きましたが、同じようなハマり方をする方が一定数いらっしゃると思います。その証拠に「Chrome ユーザー1 消してしまった」などのキーワードで検索をかけると、たくさんヒットするんですよね。Macでやっちまった人の参考になれば幸いでございます。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
Chromeのプロファイルを消してしまっても、ブックマークやパスワード、閲覧履歴などがリセットされるだけなんで問題ないと言えば問題ない訳ですが、使い続けて蓄積したきた便利機能を一から再構築するよりは復活させたいですよね。

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