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FLマウントを始めて搭載したカメラ CANON FXを分解修理してみた。

この記事は約4分で読めます。

明日のWBCが楽しみな、ジャンカメ ハンターのぐりやんです。
本日の獲物はCANON FXです。FXと言っても投資の話では無いですよw

CANON FX

キヤノン FXは1964年に発売されたカメラで、レンズマウントがそれまでのキヤノンRマウントからキヤノンFLマウントに変更されて初めて発売されたカメラです。
マウントの基本的な構造はRマウントと同じなので装着は可能です。(自動絞りが動きません)
もちろんFDマウントのレンズもなんの問題もなく使えますよ。(自動絞りも問題なし)
ぱっと見いちばんの特徴は巻き戻しノブのあたりに付いている小さいレンズですね。これ外光式露出計の採光窓なのですよ。

CANONの一眼レフがTTL露出計を搭載するのにはもう少し時間がかかるのですよね。しかしこの露出計動きが面白いのですよ。
シャッター速度ダイアルを回すと露出値が印刷されたプレートが左右に動くのです。

レンズが存在しないF1.0の表示があるのがキヤノンぽいですね。

状態を見てみましょ

まずはファインダーを覗くと左右に汚れのようなものが見えます。

またもやプリズムの腐食ですね。接眼レンズはカビだらけです。
そして操作してみると稀に巻き上げの不良が発生します。
そして外観はいつものように汚いです。
唯一の電気系統である露出計はビンビンに動いていますよ!ちなみに、このカメラに使うH-D水銀電池はすでに製造中止で入手できませんから電池アダプターを使うのが良いでしょう。

お買い物リンク
この時代のカメラは電圧変換型を使わないと露出が狂います。安い無変換型ではダメ

 

分解して整備しましょ

まずは巻き上げ不良の原因を探るべく底蓋を開けてみた。

何回も巻き上げとレリーズを繰り返して違いを確認。巻き上げ不良が発生するときは小刻み巻き上げのワンウェイクラッチ(ラチェット?)がうまく掛かっていないような感触です。それは黄色い矢印のところに内蔵されているっぽい。
が、何度も操作しているうちに再現しなくなってしまった。つまり治ってしまいました。
またおかしくなったら故障探求修理をしよっかなってことでw
残すはペンタプリズムですが、左右の腐食ですからペンタプリズムの屋根上の部分の腐食と予想できます。
さっそく軍艦部のパーツを取り外し上蓋を上蓋を上蓋をとっ外します。

と。独特な作りですね。シャッター速度ダイアルと露出系の連結はなんと銅箔でしかも半田付けて接続されていました。

そして問題のペンタプリズムはプラスチックのカバーに覆われていますが、抑え金具に貼り付けてあるモルトの方がサイズが大きいためはみ出した部分のモルトがペンタプリズムと接触しています。この辺りが腐食しているようですね。

まあここは簡易的な修復で済ませます。(方法は企業秘密w)

カビだらけの接眼レンズをクリーニングするとバルサム切れが発生していましたが撮影する分には問題なさそうです。

プリズムを外したのでこの辺も綺麗にしておきます。

上蓋も超汚いので綺麗にします。

そしたらフィルムカウンター窓が外れてしまいましたので接着しておきました。

コンディション認定

正常に動きますしシャッター幕なども異常はありません。
ファインダーも実用上は問題無いでしょう。

外観は綺麗になりました。

そんなわけで写真を撮るには問題ないでしょう!てことで「難あり品」ですね。
なんかこのカメラかっこいいと思うのは拙者だけでしょうかw

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
手持ちのレンズに正常なCANON FLマウントレンズは無いのですが、FDマウントのレンズでも問題なく使えます。Rマウントもプリセット絞りで使えますよ。またコムラー製のFLマウントレンズ(CF表記)もOKですね。
さて次回は1965年に発売された、黒いペトリをレストアしていこうと思います。
乞うご期待w

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