おはこんばんちは。ジャンカメハンターのぐりやんです。
今日は前に整備したキヤノンのEX AUTOにArista EDU Ultra100を詰めて試写してきましたので結果を紹介したいと思います。
CANON EX AUTOについておさらい
EX AUTO は廉価で販売されたちょっと簡易型といえる一眼レフEXシリーズの第2世代カメラです。
EXシリーズの初代はEX EEというカメラで、その改良型がEX AUTOという事になり1972年に50mm付きで39,000で登場しております。
廉価機ですが、なんと!シャッタースピード優先自動露出を搭載しています。マニュアル撮影も可能ではありますが、マニュアル撮影時は露出計は使えません。電池は絶版のMR-9(H-D)水銀電池が必要ですが、電池アダプターを使えばOKです。
電池アダプターを選ぶ際は電圧変換型を選んでください。
キャノン初のシャッター速度AE搭載機といえばCANON EFと言われることが多いのですが、実はそれより早くTTL式のシャッター優先機を発売していたという事になりますね。
マウントは独自のEXマウントで前群だけを交換するという特殊な方式なんですよね。
カメラ側には2群3枚の後群が固定されており前群のみを交換するようになっています。標準レンズの50mmF1.8は2群3枚で、カメラ側のレンズと合わせて4群6枚となります。
そうです!拙者の大好物4群6枚構成なんですよねw
作例(全てシャッター速度優先EEの作例)
今回の試写は自動露出のテストを兼ねて全て「シャッタースピード優先EE」を使用しています。
撮り始めると、数枚撮ったところで巻き上げの感触が変なんですよねえ。それでも途中からは良くなったのでそのまま撮り切ったのですが…
なんかキズが多いですね。このキズはおそらく最初からフィルムにあったキズなんじゃ無いかと思います。
このキズがいつ付いたものかはわかりませんが、拙者がバルクローダーにフィルムを装填する際につけてしまったか?もしかしたらメーカー出荷時からついていたのかも知れません。
2コマ目もキズが多いです。しかし写りはいい感じですね。
3枚目になるとキズはかなり減ってきました。
そして1〜3コマまでは良かったのですが4〜7コマ目までコマ被りが出ていました。
ところが、8コマ目以降はコマ被りは解消しキズも無くなっています。カメラの中で何が起こっていたのかはわかりませんが、巻き上げの感触がおかしかったことからフィルムの走行系統に何らかのトラブルが起こっていたのは間違い無いでしょう。
写りは何の問題もなく、自動露出も中々いい感じです。
山の中に突如現れる謎の英語看板と何かの施設の遺構?
有刺鉄線の残骸が残っているところから柵があったと思われる。グルグルボケが出るかと思ったのですが、非常に自然なボケでした。
英語で書いてあるから米軍関係施設か?かなり古そうではあるが…
謎の遺構は少なくとも2箇所あった。
そして何故か三ツ矢サイダーの古い250ml缶が朽ち果てていた。最短45cmで撮影。
試写は全て「EE」モードで実施しました。最初の2枚は若干アンダーでしたがその他は濃度も揃っていて自動露出はほぼ正確だと言えるでしょう。
おわりに
このカメラを使ってみた感想は「意外と使いやすかった」ですね。廉価品で機能はFLやFDマウント機に劣りますが、かといって手抜き感は全く感じられず、かなり使いやすくて良いカメラだと思いました。交換レンズが少なく流通もほぼ無いため不人気で価格は激安ですから、試しにフィルム一眼を使ってみたい方やちょっと変わったカメラを使ってみたくなった方にはオススメできます。
ジャンク入手ではありますが、カビとホコリ以外の問題は無く普通に使えましたし、自動露出も正確でした。レンズの写りは、コントラストが高くて良く写る印象です。ボケは自然だと感じました。
最後まで読んでいただき感謝です。
キヤノン製の異端一眼レフですが、使ってみると意外と普通に使えるカメラでファインダーもマット面がないため非常にスッキリしています。写りにも妥協はなくさすがキヤノンの廉価版には手抜きがないと唸らさられました。1000円代から入手可能だと思いますので気になる方は是非入手してみてくださいね。
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