またジャンカメが増殖してしまって久しぶりにYMOの増殖を聴いている、ジャンカメハンターのぐりやんです。

本日の獲物は1995年発売の中級機CANON EOS55です。
マステが気になりますねw

CANON EOS 55 (ハイテイストAF一眼)
このカメラの一番の特徴は何と言っても見つめるだけでピントが合う視線入力AFをでしょう。
この機能結構すごくて、レリーズボタンの半押し中やら連写中に目で追うだけで移動被写体にも完全追従するそうですよ。またカスタムファンクションを備えておりまして、例えば巻き戻し時にベロ出し状態で停止させたり、親指AFにしたりなどいろいろな機能をカスタマイズできます。
また背面ダイアルで露出補正ができますし、3種類の測光方式が可能(6分割評価測光/部分測光/中央重点測光)シャッター速度は30"ー1/4000となかなか高機能です。
そして音が静かです。巻き戻し音なんかびっくりするほど静かだと感じました。
また独創的な機能として視線入力によってプレビュー(絞り込み)をすることができます。

ファインダー左上のひし形のマークを注視するだけでレンズが絞り込まれます。
おまけでEOS55のカスタムファンクションを調べましたので掲載しておきます。
CF1. フィルム自動巻き戻しを高速にする。
CF2. フィルム巻き戻しの際、フィルム先端部を残す。
CF3. ISO感度の自動設定(DX)を行なわない。
CF4. AF作動をAEロックボタンで行ない、シャッターボタン半押しでAEロックする。(1)
AEロックボタンで被写界深度を確認する(2)
CF5. セルフタイマーを2秒にし、レリーズボタンを2段目まで押した時に、ミラーアップを行なう。
CF6. 内蔵ストロボを後幕シンクロにする。(スピードライト380EXでも可能)
CF7. AF補助光を自動投光しない。
CF8. 測距点に連動した部分測光を行なう。
CF9. ストロボ撮影時のシャッター速度を1/125秒に固定する。
CF10. 測距点のスーパーインポーズ表示を禁止する。(測距点が赤く光らない)
CF11. 視線入力による深度確認機能を行わない。
EOS 55の持病 裏蓋ロックの爪折れ

実はこのカメラも2台目の入手です。そして2台とも裏蓋ロックの爪折れジャンクです。
これは、繰り返し力のかかる部分である裏ぶたの爪をプラスチックで作ったため経年で折れてしまうと考えられます。ある意味、欠陥とも言えそうですね。
前回入手したものはそのまま我が家のジャンク箱に眠っていますが、今回は爪の破片が残っていましたのでなんとか修理してみたいと思います。
分解してみると接着の痕跡あり 接着では無理ならば

簡単に取り出せるだろうと思っていましたがそう簡単ではありませんでした。
しかし、前板はプラ製でしたので底蓋のネジを一本だけ外してあとは無理やり裏蓋ロックのパーツを取り出しました。取り出してみるとこのパーツにもセンサーがある様で接点がついていて曲がっていました。曲げた感じは無かったので前ユーザーの仕業だと思われます。
裏蓋ロックパーツを取り出してみると接着剤の付着がありましたので、過去のユーザーが修理のために接着した痕跡だと思います。
この樹脂は多分POMだと思います。POMは小さなプラ製のギアなんかに使われている少し柔軟性があり耐久性に優れたエンジニアリングプラスチックですが、接着するのが難しいんですよね。今回は極小のカスガイを自作して半田ごてで加熱して埋め込んでみようと思います。
エンプラ(多分POM)にカスガイを打ち込んで固定する作戦w

ギターの弦の切れっ端で極小のカスガイを作りました。
まずは破片を瞬間接着剤で仮止めしました。強度は不足しているでしょう。

そしたら極小カスガイを乗っけて半田ごてで熱して埋め込む作戦です。

見てくれは悪いですがかなり頑丈になったと思います。
そして更に強度を上げるためこの部分にカスガイで橋を渡します。

これで新品時より高い強度が得られたと思います。

こんな感じできちんと裏蓋の爪と嵌合しました。作動は良好で強度に問題は無さそうです。
だだ、見えるところにカスガイを打ち込んでしまい傷が外から見えちゃってました。

あちゃーwちと失敗ですわw
最終チェック

裏蓋のロックと解除の感触は良好です。その他全ての機能をチェックしてみましたが作動は良好で気持ちよく使えそうなカメラです。
コンディション認定

ホットシューの接点に大きく深い傷があるため「難あり品」ですがそれを除けば美品でも良いぐらいですね。しかし何故こんな傷がついたのだろうか?
あとがき

今まで触れて来たEOSはKissや1000などランクの低いプラマウント機のものばかりで、拙者が所有するEOSの中でボディが金属製でカッチリしていて高級感があるのは初代EOS650だけでした。

今回修理したEOS55は外見はプラ外装で安っぽく、高級感などはEOS650にはおよびませんが性能や機能的にはかなり進化していて、また機能を自分好みにカスタマイズ(CF)できる点も素晴らしいと思いました。
裏蓋ロックが壊れていなければオススメカメラだと思います。

最後まで読んでいただき感謝です。
さて次回は1999年に発売された、PENTAX製のAF一眼レフをレストアしていこうと思います。乞うご期待w

今日聴いているレコードはYMOの増殖だ。このアルバムはかなり異色な構成でスネークマンショーとのコラボアルバム的な感じなんだ。1曲めは小林 克也さんのラジオDJっぽいジングルから始まり、ポールマッカートニー逮捕のことをサディスティックミカバンドのミカさんが曲中で「ニュース速報です」と読み上げていたり、アーチベルアンドザドレルズの「TIGHTEN UP」のカバーで細野さんが超絶ベースを披露していたり、曲にもスネークマンショーが参加していたり、そしてジャケットの3人の人形も話題になったんだよね。ポールマッカートニーとスネークマンショーといえば「はい菊池です」(スネークマン・ショー「急いで口で吸え!」に収録)も面白かったねー。ある意味当時は、いい時代だったといえそうだね。
ぜひ聞いてみてほしいと思う。
似た様なジャケットでベスト盤と言える「X∞Multiplies」と混同しやすいので注意してね。
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