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CANON EF35-80mm F4-5.6 の中玉クモリのジャンクレンズを分解してみたが…たどり着いたら門前払いw

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今日は早めの時間、GReeeeN HIDEのミドリの2重スリットを聴きながらキーボードをつついているジャンカメ ハンターのぐりやんです。
本日の獲物は1990年に発売された、CANON製のAF標準ズームレンズです。
このレンズは物凄い合理設計で部品点数も非常に少なくものすごく軽いです。マウントはプラスチック製で重さはたったの180g耐久性云々よりもコストパフーマンスを最重要視して設計製造されたものだと考えられます。
パフォーマンス部分では実は写りも良いですしAFの速度や接写性能など価格からすると考えられない高性能だと言えると思います。以後Ⅲ型まで存在していたようですが国内では販売されなかったようです。このレンズは主に廉価版のEOSシリーズのキットレンズとして販売されたようでジャンクの常連ですね。

状態

前玉には汚れ?

外観はまあまあですがレンズは汚れています。また内部のエレメントにクモリがあるようです。

分解とクリーニング

まずは前玉の表面をクリーニングしてみました。すると汚れが落ちません。どうやら汚れではなくコーティングが腐食しているようです。

前玉のポツポツは汚れではなくコーティングの腐食でした

前枠から分解に入ります。

前玉はプラ製の銘板がはめ込まれているのでこじって外すと軽く回すだけで外れます。このレンズは3群ズームでこれだけでズーム第1群が外れたことになります。

もうズーム第2群の前玉が見えますからネジ3本で外します。すると次のレンズが見えるわけですが実はこの前に電磁絞りユニット(EDM)があります。

電磁絞りユニットを作動させたところ。

前からクリーニングできるのはここまでなのであとは後ろから攻めます。

後ろのカバーは何と差し込まれているだけでした。

カバーを外すと後玉が見えますがこちらは接着してあるだけで枠までプラです。

ここまでバラしましたがクモリ玉には到達できず鏡筒をばらすしか無さそうです。あとはゴムリングから攻めます。

ゴムリングを外すと幅広の透明テープがダストカバーがわりに貼り付けてありましたのでこれを剥がし1本のカムを外すと鏡筒がばらけました。ここまで外したネジはたったの6本です。

中玉ユニットは差し込まれているだけですがEDMとユニット化されていてフレキで基板と接続されています。しかし前回のEF70-210とは違い差し込み式のコネクターなのでハンダなしでEDMを分離できます。進化しましたねー。

中玉ユニットから取り外したEDMユニット

やっとここまでたどり着いたのに、クモリ玉にアクセスできると思ったのに、何とレンズエレメントは、ハメ殺しでした。
門前払いですよw。なのでここでゲームオーバーですわw

はめ殺しの縁を良くみると、何となくではありますがプラ枠付きのレンズエレメントを圧入しているだけのようにも見えるんですがね。やろうと思えば分解できそうな気がしますがまあここまででやめておきます。

結論このレンズは分解しても無駄です。そして組み立ては意外と難しいですよ。

最終チェック

今日は何だか霞んでいますね。黄色っぽいので黄砂でしょうか。
作例は全て絞り開放っていうか連動も何もないマウントアダプターですから絞れませんw

80mm 無限遠
35mm 無限遠
80mm 1mちょい
35mm 1mちょい歪曲収差が目立ちます
80mm 最短 かなり寄れます
35mm 最短

コンディション認定

使えるけどクモリが残っていますから「難あり品」に認定いたします

あとがき

とうとう合理設計とコストダウンもここまで来たかという感じがします。しかしコスパはすごいですね。AF速度と写りに妥協なしってところがキヤノンらしいですね。

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
さてとうとう今回入手したジャンクレンズは残すところ一本だけになりました。
次回は1996年に発売された、サードパーティ製のAF標準ズームレンズをレストアしていこうと思います。乞うご期待w

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