おはこんばんちは。ジャンカメハンターのぐりやんです。
先日整備したキヤノンのデートマチックにフォマパンを詰めて試写してきましたので結果をご紹介したいと思います。
使用感はどうだったのか
このカメラの使用電池はHM-N型水銀電池2個ですが、現代では入手できないのでアダプターが必要です。巻き上げストロークは短く小気味好く巻き上げができます。ピントリングにはツノが二つあり縦位置でも操作しやすいですね。デート合わせは毎日やる必要がありますが操作性はまあまあです。
ファインダーはクリアで二重像はクッキリと!てな具合で構図も決めやすいですね。
全体的に操作性は良いと思います。
ただ一つ気になった点が… それはレリーズストロークが長い事です。このカメラにはセイコーESFという電子シャッターが搭載されているのですが、このシャッターの欠点としてレリーズストロークが長いんですよね。これはHI-MATIC Eを使った時にも感じた事なんですが、イマイチなんですよね。
作例
まずはデート機能にワクワクしながら撮影開始です。
このデート機能は毎日手動でセットする楽しみがありますからねぇwww
と?痛恨のミスですわw。「6 1 29」とセットしたはずなのに、5になってるじゃんw
文字の部分を拡大してみましたよ。どうですかこのかっこよさ。セブンセグメントやマトリクス式では得られないカッコよさだと思いませんか?やっぱりデート機能はマイクロフィルム・プロジェクション方式(拙者が勝手に言っている名称ですw)のマニュアルデートに限りますねwww。電球式で明るさにムラがあるところもイケてますね。涙が出ますw。
因みにセブンセグメント・コンタクト方式(拙者が勝手に言っている名称ですw)ってのはこんなやつオートデートになるとこれが主流になりました。こればKONICA BM-201のやつね。味気ないでしょ?
このレンズなかなか写りますね。このカメラデート機能があることからもわかるように、どちらかというとファミリー向けカメラですよ。ちょっと贅沢なレンズがついているだけあるなぁ。
ピントもキッチリくるし、自動露出もなかなかに正確ですね。
最短でもピントはバッチリ。鬱蒼とした林の中ですから絞りが開き気味でキレイにボケました。
若干ぐるぐるするところも好ましいですね。焦点距離長めの40mmだからボケを活かしたこんな絵作りが可能になりますね。
明るい場所で絞り込まれるとカリッとしますね。
外光式の露出計ですがなかなかに優秀です。
ほんの少しだけ周辺減光が見られますが、これくらいがオールドカメラっぽくて好ましいと思います。
この感じは、かなり好きな写りですよ。連動距離計(レンジファインダー)がついているのは良いですね。40mmという焦点距離なため、程よいボケがでて良いのだと思います。
若干樽型の歪曲収差があるようですね。それよりもこの状況で空のトーンが残っているのは良いですね。なかなか優秀なレンズです。さすがキヤノンですな。
おわりに
此のカメラを使ってみた感想は「とんでもなく良く写る」ですね。昭和49年(1974年)製のカメラですよコレ。しかもデート機能つき。デザインもCANODATEで一旦キヤノンらしくなくなったことの反省からかCANONETっぽいデザインにもどったところも良いですね。
このカメラのレンズ40mmF2.8は1970年に登場したキヤノデートEで採用され、その後ニューキヤノネット28、デートマチック、デートルクスに使われたと思われます。4群5枚のエルノスター型という贅沢な構成で他に類を見ませんから目にすることがございましたら是非入手していただきたいと思います。そしてデート付きのものならば、是非日付を入れて楽しんで頂きたいと思います。
最後まで読んでいただき感謝です。
昔記念写真を撮るにあたってはデート機能が重宝がられたんですよね。特にオートデートが開発されてからは全てのカメラに標準で(一眼レフも)搭載された人気の機能でした。デートがついていないカメラは売れないって感じだったんですね。2024年の日付を刻むことができるカメラはほとんど無いけれど、適当な設定で楽しめば良いと思います。
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