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CANON DATEMATIC:手動式デート機能搭載のレンジファインダーカメラのジャンクをCLA

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ジャンカメハンターのぐりやんです。
本日の獲物は青箱で狩ったキヤノンデイトマチック。これも青箱でGETしたワンコインジャンクです。

こちら購入の決め手はこのアナログデート付のカメラが好きだからなんですね。勝手にアナログデートと言っていますが何がアナログなのかと言うとカメラ内にあるマイクロフィルムを使ってフィルム面にプロジェクションによって日付を焼き付けるんですね。ですから日付はオートでは無く毎日合わせないといけないんです。すぐに全てのカメラがオートデート(クオーツデート)を搭載しますからセブンセグメント式になるんです。マイクロフィルム式は貴重ですよw

CANON DATEMATIC

キヤノン デートマチックは、キヤノンが 1974 年に発売したコンパクトなレンジファインダー カメラで、露出制御はプログラムEEです。特徴的なのは、その名前でもある「DATE」機能です。時計は搭載されていないため、日時を合わせるのは手動で鏡筒上部に表示される数字を毎回変更する必要があります。原理はレリーズボタンを押し込んで戻る時に電球の点滅によって撮影日時を焼き付けるのです。数字は恐らくマイクロフィルムをプロジェクターのようにフィルムに投影する、いわゆるOHPのような方式で写し出されるのです。
映し出される文字のフォントはセブンセグメントではなくレトロな字幕のような文字だと予想しています。

状態

電池を入れてみると、どうやら正常に動いているようです。
しかし、ファインダーとレンズはカビだらけ。

バッテリーチェック件手ブレ警告ランプの赤いカバーが無くムギ球がむき出しになっています。巻き上げレバーの動きが渋く戻りが悪い。

電池室に液漏れの跡があるけれどそんなにひどくはないです。

つまり、ほぼCLAで使えそうです。使えそうならば赤いカバーをどうにかしないといけませんが…

この動画はカメラのフィルム面にピントスクリーンを貼り付けてデート機能の数字が投影される様子を撮影したものです。11.27と見えますね。予想通りかっこいい文字ですね。

Clean,Llubricant,Adjust(CLA)する

CLAとはベンツでは無く「Clean,Llubricant,Adjust」の略語です。キレイにして注油して調整するって事です。ではまずレンズ周りから始めます。

注意

注:鏡筒部分はピント位置を合わせて固定してあります。無闇に分解するとピントが狂う恐れがあります。またヘリコイドを分解すると繊細な組み立て技術、ピントの調整には高度な技術が必要です。同じように修理しても治らないかも知れません。挑戦するならばネットや本などで十分勉強してからにしましょう。
挑戦は良いことですが、自己責任でお願いいたします。
当方は責任を取りませんので、悪しからずm(_ _)m

鏡筒前側のカニ目リングさえ外せれば後は簡単です。

サクサクいけますが3本のネジを外した下にはワッシャーがあるので注意ですね。このカメラはビハインド・レンズシャッターで全群繰出し式回転ヘリコイドですね。なのでヘリコイドを抜くと全てのレンズが抜けてきます。
と?

思いっきりカビてますねぇ。後群の一番後ろです。

クリーニングしたらキレイになったと思いましたが、

よーく観察すると中玉?もカビてますね。しょうが無いんで分解してレンズエレメントを取り出します。

1群から3群

このレンズは4群5枚ってことでどんなレンズ構成かと思いましたが、テッサータイプにもう一枚追加したような構成で後玉が貼り合わせてあるエルノスター型でした。

全てのレンズエレメントをクリーニングしたらめっちゃキレイになりました。

ピントの調整

問題なのはピントの調整ですね。電子シャッターでバルブが無いのでどうするか考えました。幸いビハインド・レンズシャッターなので受光素子を覆ってスローシャッターになったところでエイっとw

つっかえ棒を差し込んで強制バルブモードにしましたw実は某では無くて紙のつっかえ棒何ですけどね。この状態でピントの調整をしました。

組み立て時はこのピンに注意しましょう。これをピント環の爪に差し込まないと最短まで行かない上フラッシュマチックに支障が出ます。

巻き上げレバー

軍艦部を開放して、まずは巻き上げレバー周りの状態を確認すると?

根元が錆びています。浸水したようですね。軽く注油してダメなら分解しようと思いましたが、注油だけでOKでした。

レンズ同様、レンジファインダー周りもクリーニングでピカピカになりました。

赤いランプカバーの再生

どうやって再生しようかと考えていると赤いジャンク100円ライターが目にとまりましたので、これを利用してみることにしました。

液化ガスは空でしたが気体は若干残っている可能性がありますから注意が必要ですね。とりあえす注意しながら着火部分を取り去って小一時間放置します。で。

切り刻みました。今回ももちろん

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に頑張ってもらいましたよ。この充電式ルーターは本当に重宝します。バッテリーの持ちもパワーも申し分ないです!

で形を整えて、ヤスリで段をつけました。ヤスリはもちろんw

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プラモデル用のヤスリ幅3ミリ厚さ1ミリの極細サイズです。表面#600番裏面は#1000番の極細目となっています。お高いですが、かなりイイです

いつもの精密ヤスリ。これもいい仕事しますし唯一無二の性能と使いやすさですね。

後はボンドでくっつけるだけですね。

んー。マンダムw 完璧ですなw

最終チェックとコンディション認定

今回は問題のない機体をCLAして赤ランプカバーを作成しただけですから機能的な問題はありません。汚れていたレンズとファインダーもバッチリですしおそらくデート機能も大丈夫でしょう。

てな訳で、これはかなり美品寄りの「並品」でしょう。試写結果によっては美品になり得ますねw

あとがき

ぐりやん
ぐりやん

最後まで読んでいただき感謝です。
このカメラはエルノスター型の40mmF2.8を積んだコンパクトカメラって事でもっと見直されても良い気がします。まあ撮影結果次第ですが、キヤノンですから間違い無いでしょう。
露出設定の自由度はないですが、距離計付きで最短撮影距離は80cmですからね。
これは直ぐにでも試写したいと思います。

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