おはこんばんちは、ジャンカメハンターのぐりやんです。
ここ最近期限切れの傷んだFOMAPANばかりで撮影をしていたのですが、やっとバルクフィルムローダーが空になったので次はArista EDU Ultra 100を購入しました。
今日は空になったバルクフィルムローダーを開けて新しいフィルムを装填してみたいと思います。
バルクフィルムローダーって何なの?
バルクフィルムローダーとは、明室で長尺フィルムをパトローネにローディングする事ができる機械の事を言います。
この変な機械がバルクフィルムローダーで、メーカーによってフィルムローダーやディロールなどと色々な名前で呼ばれる事が多いです。
簡単に説明しますと、35ミリ長尺フィルム(100ft=30.5m巻き)を明室下で簡単にパトローネに詰め替えるこことができる機械なのです。
コレが無ければ、完全暗室で手探りで長尺フィルムを使いたい長さにカットして、パトローネに詰めなくてはなりません。しかしこれがあれば、自然光下でお手軽に任意の枚数が撮影できるフィルムをパトローネにローディングすることができるのです。
しかも長尺フィルムは割安(2024年現在は安い物で9000円台から)ですのでお財布に優しいのです。一本の長尺フィルムからパトローネにローデイングできる本数は36枚撮りで約20本程度ですから10,000円程度の長尺フィルムを使ったとして、36枚撮り一本500円程度とかなりローコストになるのです。
四角いAPと表示があるこのバルクローダーはフリースタイルフォトから個人輸入したものです。
買ったのは、もう20年以上前ですね。同時にEDU100も購入したので参考に価格を挙げますと、
購入当時(2012年)バルクローダーが67ドルEDU100は34ドルでしたね。
2021年:バルクローダーが85ドルEDU100は52ドル
2022年:バルクローダーが99ドルEDU100は63ドル
2024年:バルクローダーが149.99ドルEDU100は64.99ドル
となっていました。EDU100は少し値上がりしましたが、販売継続に感謝です。
バルクローダーはどんどん値上がりしていますね。円安もありますからさらに大変です。
今日時点で$149.99は日本円で22,500円ってところです。高いですねー。
こちらは、アマゾンでは適正価格で販売されていますね。円高になると良いのですが。
元を取るには市販の36枚撮りが1000円として差額が500とすれば22,500/500で45となりますから45本以上で元が取れる計算です。長尺フィルム一本から36枚撮りが20本取れるとしたら、長尺フィルム2本チョイで元が取れる計算になりますね。
Arista EDU Ultra 100を装填してみる
さて今回装填するフィルムの登場ですw
ブリキの丸い缶に入っているのがArista EDU Ultra 100の100ft(30.5m)長巻フィルムです。
昔はブリキの缶がさらに化粧箱に入っていたのですけどね。
上の二つは昔買った長尺フィルムの空き箱です。400TX(TRI-X)は2010年ぐらいに買ったものなんですが4,310円の値札シールが残っていますね。昔は良かったなぁ。
ちなみにAristaEDU Ultra100を買うならばかわうそ商店かFreeStylePhotoからの個人輸入がオススメです。各ショッピングサイトに売っているヤツは転売ヤーの仕業なのか?トンデモ価格となっています。
https://kawauso.biz/products/detail/2489
フィルムローダーへの装填は暗室でやる必要がありますからダークバッグが必要ですね。実は下に敷いてある黒いものはダークバッグです。この缶の中に更に黒いビニール袋に入ったフィルムが入っていますが、感光すればフィルムがパーですから缶を開けるのもダークバッグの中でやります。ダークバッグのサイズは一番大きなものがオススメです。
缶の口をグルリと止めているテープはあらかじめ剥がしておきますが、絶対に蓋が開いてしまわない様に注意します。
ちなみに缶の中にでさらに遮光のための黒いビニール袋に入った状態でリールに巻かれたフィルムが入っています。
バルクローダの蓋を開けて軽く点検と清掃をしておきます。固いチリなどが残っているとフィルムを傷つけますから注意します。
大カウンターをリセットしてフィルム室を閉めてハンドルクランクを差し込んでおきます。
フィルムを素手で触るのは避けた方が良いのでスムス手袋を用意します。
準備が出来たらダークバッグの中に入れます。
手探りでフィルムの先を差し込みながらフィルム送りノブを時計回りに回して、フィルムの先っちょが少しだけ飛び出したこんな状態になって入れば成功です。ここに出ているフィルムをパトローネのリールにテープで貼り付けてパトローネのフタを閉めて巻き込んでいくわけです。フタを閉めれば中は暗室になりますからフィルムが感光することは無い訳です。ちなみにこの飛び出したフィルムは感光してしまいますからこの部分は使えなくなります。
缶の中にはデーターシートが入っていましたよ。
フィルムをパトローネにローディングする
作業ついでに、パトローネにローディングします。
まずは、パトローネをばらします。(コレは分解式パトローネです。市販フィルムが入っているパトローネは、ほとんどの場合分解出来ません)
スプールにテープでフィルムを留めます。しかしこのフィルム新品なのになんか汚いしキズもあるように感じますね。先っぽだけだったら良いのですが…
パトローネの殻を被せて蓋をします。
はみ出たフィルムを巻き込みながらフィルム室に格納します。
小さい方のカウンターをスタートマーク(白い三角印)に合わせてクランクハンドルを差し込みます。
小さいカウンターが好みの枚数を示すまでクランクハンドルを回してフィルムを巻き取ります。
(写真では18枚撮り)
クランクハンドル抜いてからフィルム室の蓋を開け、フィルムをカットします。
適当にベロをカットすれば完成です。
36枚撮りフィルムが20本ほど取れますし、装填枚数は自由に設定できます。
上の小さなカウンターはパトローネへの巻き取りが撮影枚数で表示されます。
下の大きなカウンターはフィルム残量がメートルとフィートで表示されるようになっています。
今から始めるとなると…
やはり色々と初期投資が必要です。
しかし高いけどまだ殆どのものが新品で手に入る。
長尺フィルムの詰め替えだけならば
- フィルムバルクローダー
- ダークバッグ(いちばん大きいやつがいいです。小さいやつはとにかく使い難い)
- 空パトローネ(中古パトローネは使い難いので注意)
- 長尺フィルム
これだけ買えばOKです。しかし自分で詰めたフィルムを現像してくれるお店は殆どありませんから自家現像の要アリです。
- フィルム現像タンク(アマゾンの安いやつ結構いいですよ)
- こちらでもダークバッグは必要です
- 薬品(現像液・停止液・定着液)
その他、テープやハサミなどは家庭にあるものや100均の品々で代用できますかね〜
終わりに
最後まで読んでいただき感謝です。
刻一刻とフィルムカメラで写真を楽しめる時の終わりが近づいてきていると思ってはや数年。
まだまだフィルムカメラは終わりませんね〜。しかし、やってみたいと思った時に思い切って始めるのがいいですよ。残された時間はあと僅かな気がしますからね〜。
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