銘匠光学 TTArtisan 50mm F2は、フルサイズセンサー対応の単焦点レンズで、金属製の外観からは高級感を感じます。サイズは、全長約3.5cm、重さ約190gとコンパクトのもの。フルサイズセンサーに焦点距離50mmの画角は、いわゆる標準レンズと言われ、幅広いシーンで活躍します。そして、価格はびっくりの一万円台前半です。早速操作感と写りを確かめてみたいところですが、スペックから見ていこうと思います。
TTArtisan 50mm F2のスペック
詳細
| 焦点距離 | 50mm | 絞り | F2-F16 |
| 最短撮影距離 | 0.5m | 絞り枚数 | 10枚 |
| 対応センサーサイズ | フルサイズ | レンズ構成 | ５群6枚 |
| フィルターサイズ | 43mm | 特殊ガラス | 高屈折ガラス2枚 |
| 画角 | フルサイズ45° APS-C 32° | フォーカス | MF |
| 重量 | 190g（SONY E 実測値） | マウント | SONY E |
対応マウント
対応マウントは充実しています。
ソニーE キヤノンRF
ライカ・パナソニック・シグマ用L
ニコンZ
富士フイルムX
マイクロフォーサーズ
キヤノンEF-M
とレンズ交換式ミラーレス一眼カメラをほぼ全てカバーしています。
到着と開封
早速開封します。
お？白いビニールの袋の中に何か黒いものが見えます。
パーギアのレンズポーチが出てきました。銘匠光学とPERGEARは何か関係があるのでしょうかね。
そして「じゃジャーン」ｗ
箱が出てきました。安価なレンズとは思えないほど立派で高級感漂う箱ですぞ。
箱を開けると説明書が入っています。説明書の奥には半透明の袋に入ったレンズが見えます。
なぜかシリカゲルの玉っころが３つほど入っていました。シリカゲルの袋に破損はないのにどこからきたのでしょう？謎っすｗ。レンズ本体は金属製でズッシリ感があります。ハッキリ言って安っぽさは皆無ですね。絞り環がレンズの先の方にあるタイプで、ライカやオリンパスと同じなので拙者的には使いやすいです。レンズキャップは金属製のねじ込み式です。マウントは非鉄金属で、多分、真鍮でしょうかね？
マーキング等は印刷では無いような感じで、多分レーザー刻印ではないかと思います。コーティングの反射は緑色ではないのでシングルコートかもしれません。
絞りの開口部は真円ではありませんが均等でキレイです。絞り羽根は10枚ですから安っぽさは全く感じません。絞り環の目盛間隔は若干開放側が広くなっていますが、違和感は少なめです。
絞り環のトルクは適度で、F2からF5.6までは中間にクリックがありそれ以降は中間クリックはありません。ピント環も適度なトルクを感じられ、無限遠から最短の0.5ｍまでの回転角は120度程度です。
早速、パパッと試し撮り
では作例を見ていただきましょうかね。
曇天でしたが、なかなかいい色ですね。ボケも自然で拙者的には好ましいと感じました。
＋１補正でハイキー風ないつもの電柱です。拙者の好きな感じの後ボケがでてますヨ。
50ｍｍのF2ですから、中距離でもバックは意外とボケますね。良いです。
フレアは出やすいような気がしました。
クリックで拡大
距離環は無限遠では止まらず、オーバーインフまでいきますので、遠景時もピントを合わせる必要があります。遠景での解像感も問題無い様な感じですね。
四隅の解像感は低いですがF5.6ほどまで絞れば、ほぼ気にならなくなります。
最短撮影距離は50cmです。もう少し寄れたら嬉しいのですが贅沢は言えませんねｗ。寄れるようにすると鏡筒が伸びますからコンパクトさが失われますからね。
最短まで寄ると後ボケが少し暴れ気味な気がしますね。
遠景を撮るときは絞らないと周辺が解像しませんが、それを逆手に取ると面白い写真が撮れるかもしれませんね。
クリックで拡大
開放では色収差は多めな印象ですから、このような被写体は得意では無いですね。絞れば改善するのかな？次回試してみます。
終わりに
ちょっとクセはあるけれど、絞れば写りは良いし質感も十分、非常にコスパが良いと感じました。
マニュアルフォーカスレンズを試してみたい方や、クラシックレンズを使ってみたいけど踏み切れない方の入門用などにもオススメです。
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