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黒塗りのペンタックス GET 久しぶりのジャンクカメラの分解と修理

この記事は約3分で読めます。

昨年末に久しぶりにジャンクカメラを入手しました。
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ASAHI PENTAX S2

かなり薄汚れた黒塗りのペンタックスS2です。
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自動復元式のカウンターがついているのでS2スーパーです。

1982年7月発売
完全メカニカル機で露出計は搭載していないが専用露出計を取り付けることができる。専用露出計はシャッター速度と連動する。
シャッター速度はB,1〜1/1000、カウンターは自動復元式となっており、露出計が内蔵されていない以外は後年の一眼レフと遜色がなく操作できる。
黒い塗装が良い感じにやれていて真鍮の地金が出ているところが実にカッコイイ。

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ライカの黒塗りなんて手が出ませんが、これはお札さえも必要の無い値段で購入しました。
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もちろんジャンクです。
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故障個所(ジャンク理由)

どこが悪いのかと申しますと
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このシリーズ共通の持病。そう、シャッターがスタックします。
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シャッター膜自体は穴も無く綺麗なようですが…

分解して状態を確認してみる

分解してシャッターリボンを確認してみます。
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ピンセットで持ち上げているのは先幕のリボンで、その下のヒビが見えるのが後幕のリボンです。
S3とは違い先幕は別体のリボンで後幕だけがシャッター膜と一体型リボンのようです。
SVなんかと同じタイプみたいですね。S2SuperはSVの廉価版という事らしいですね。

さて、後幕リボンを良く見ると細かいヒビがたくさん見えます。

後幕一体型のシャッターリボン経年による硬化で寿命っす

後幕のみ張り替える

後幕のみ張り替えることにしてシャッター幕を取り外しました。
(どうやら分解歴がある個体のようです。アパーチャーのシャッター幕がスタートする位置に
ケガキ線がありました。)
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やっぱりゴム引きのゴムが硬化してパキパキに割れています。
これではシャッターがスムーズに走りません。


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膜から金具を取り外し再利用するために金具を止めているリベットをピンバイスでモミます。
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リベットを破壊して取り外すわけです。
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金具の接着は肥後ナイフで剥がしました。刃の厚みやアールがちょうど良く非常に具合が良いです。
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綺麗に剥がれました。
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サイズを計測し後幕のクローンを作成しました。
古いヤツは丸まってしまっている上、カチカチに硬化しています。
クローンはしなやかです。
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金具を接着しました。
次回のことを考えて、G17を使いました。スーパーXだと剥がすのが大変そうなので。
後はサクッと貼り付けて…
と思いましたが、まともに動きません。
どうも先幕が停止する位置がおかしい。
先幕が奥まで進みすぎて後幕のリボンを挟み込み後幕の速度が出ないようです。
やはり分解歴がある個体は問題ありですね。
結局は先幕、後幕共に取り外して現物合わせで貼り付け位置を変えました。
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先幕と後幕の違いが分かりますね。

他の部分も分解掃除

シャッターがOKになったところで
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治ることは決定ですので、
各部のモルト張り替えとグリスアップ&注油
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完成です。
これで、シャッター幕の張り替えをしたのは3回目となりました。
最初はZorki1c
そしてPentax S3
そして今回のPentax S2 Superブラックですね。
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暖かくなったら試写だな。
しかし今日は寒いですね。
明日の朝は銀世界でしょうね。

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