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minolta HI-MATIC Eを修理する 後編 再配線とメカ部の修復 完全復活?

この記事は約3分で読めます。

前回の修理で電池液漏れにより腐食断線していたソレノイドはなんとか復活しました。
今回はなんとか修理を完了させたいと思います。

修理続編

故障の主な原因:電池の電解液漏洩による腐食による、配線、ソレノイドコイル等の断線、力任せに巻き上げたことによる巻き上げ機構の損傷
修理方針:全ての再配線と欠落配線の追加及び豆球の修理。
まずはソレノイドコイルの内部断線が修理できなければ話にならないのでソレノイド修理に挑戦しソレノイドの修理に成功
前回ここまで

今回は全ての配線の引き直しと巻き上げメカの修復に挑戦し修復ができたならばファインダー等のクリーニングをして完了を目指したいと思う。

回路基板および配線の修復

しかし電池の液漏れ、電解液による腐食はかなりの広範囲に及んでおり配線やプリント基板も一部腐食していた。

極細の配線は腐食により被覆も劣化している状態
基板も電解液により腐食していた

もうこれは基板の洗浄と再配線が必要だろう。
この時代はまだフレキシブルプリント配線は実用化されていなかったようで全て手配線で組み立てられている。逆に言えばフレキでは無いので根気よくやれば再配線が可能なのである。

この配線が曲者であった。全てバラしながら配線を紙に描き写していった。

取り外した基板は、一部腐食している

そして極細リード線は持ち合わせがないためエナメル線で再配線した。(写真は撮り忘れたw)
それでどうやらシャッターは動き出しておーっとも正常に働いているようだ。
しかし一点不良箇所が残る。それは赤ランプが点かないこと。麦球の導通を見ると断線しているようだ。一応根っこの黒い被覆を切り落としてみると中で導線が折れていた(何故?)
幸いはんだ付けが出来そうだったのでやってみると

豆球の修理?ナニソレ?
豆球のフィラメントは断線していないのに通がない。
端子部分のシリコンゴムみたいなやつを切り開くと中で断線していた。
ハンダ付けして再度シリコン充填。
コレが豆球の修理也。

見事に復活しました。麦球の根元はセメダインスーパーXで固定しました。
これで電子系は完全に復活しました。

残るは機械系の修理 巻き上げとセルフタイマー

セルフタイマを確認するとギアが思いっきり破損していた。

原因:前オーナーが動かないセルフタイマーレバーを力業で動かしたため?
修理:諦めた


2重巻き上げ防止金具??の変形

原因:全オーナーが動かない巻き上げレバーを力業で動かしたため?
修理:力業で元に戻した。

あとはファインダーをクリーニングすれば完成です。

あとがき

800円で買ったHI-MATIC E です。内部は酷い状態でしたがなんとか復活させることができました。
少し動作がおかしいような気もしますが、シャッタースピードと絞りとも光に反応してちゃんと変化しています。

ぐりやん
ぐりやん

いやいや、人的破損が多い個体でした。
このカメラのレンズの写りはすごいとの噂!
とりあえず100円フィルムで試し撮りだ

試写結果を追記します

試写が終わったので追記します。

ネガの濃度も揃っていて、結果は良好でした。

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コメント

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