初代ハイマチックについて質問が有りましたので、拙者のわかる範囲でちょっとしくみの説明をば。このカメラが搭載しているシャッターユニットはCITIZEN UNI-Eってやつ。絞りリングをAUTO位置にあわせるとプログラムEEとなる。このシャッターユニットには普通にシャッター羽根と絞り羽根が内臓されているのですが、これが少し特殊な動きをするのです。プログラムEEの時は、絞り羽根は開閉せず、シャッター羽根の開き具合が変化する事で絞りを兼ねると言う後年の電子制御プログラムシャッターと同じような仕組みなのです。絞り羽根はフラッシュ撮影用に着いているんですね。

minolta HI-MATIC のシャッターの仕組み
シャッターをチャージした状態でないと絞りリングが回らない構造になっているんですが、どういうしくみかというと
露出計からシャッター兼絞り(Aの時)に露出を伝えるカムが
絞りリングの動きを制限する様な構造になっています。
解りにくい説明で申し訳ありません。
とりあえず写真をば。

- 絞りA 未チャージ ○で示すのは露出伝達カム
- 絞りA チャージ ○で示すのは露出伝達カム
- 絞り2 チャージ ○で示すのは例のピン
- 絞りリングの動きを制限するピン
です。解るかな?
1ではピンが邪魔をして絞りカム環がAの位置で固定されています。
2ではシャッターをチャージしたために、露出伝達カムが作動し絞りカム環が動かせる状態になっています。
3では絞りカム環を動かしF2にセットしました。
さて、問題の質問者様の個体ですがシャッターをチャージしたとき
2の写真の状態になるでしょうか?
とりあえず御確認下さい。
おっと、もう一つ
ココまで分解しましたか?
つまりヘリコイドからシャッターASSY取り外しましたか?
もしそうならば、取り付けに問題が有るかも知れません。
まあ、ぼちぼちいきましょう!
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