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Sonnar50/1.5 ジャンクをレストア いつの間にやら、いちごぞな、もし?

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タイトルにピーンと来たら、貴方も病気w

レストア後:コーティングの痛みとバルサムの痛みがある

Zeiss-Opton Sonnar 1:1,5 f=50mm ジャンク

イチゴゾナー、いわゆるコンタックス用のゾナーの解放F1.5のやつですね。
ずっと前から欲しかったのですが、なかなかにお高い。
北の国の木星3号も高いですね。(場合によっては本家より高い)

入手経緯

しかし見つけたんですよ安いやつ。
流通価格の1/3程度。オークションの平均の半値くらいのジャンク品。
出品者は大量にカメラを大量出品しているにも関わらず、全くの素人と言うちょっと怪しい人w。
評価も微妙なのであるが、とにかく安い。ポチッとなっw

状態確認

先ずは、カメラに付けて状態を確認っと。
ピントが合いませんw
キタキタw

萌えジャンどん(何となく思いついた造語:萌えるジャンク達の意w)決定!

ピントがダメ?。無限遠が出ません。一眼レフにレンジファインダー用のレンズを付けたイメージ。
これ、マクロ専用レンズなのか?w
ヘリコイドも無いレンズなのに、なぜ?
おかしいな〜?w

実は商品写真を見たときに、レンズ後部の出っ張りが少ないのには気がついていました。
Img_5971
こんな感じ。通常はレンズ後部の黒い部分がもっと飛び出しているはずです。
Img_5972

後玉が付いていない?のかとも思いましたが、そこは大丈夫なようです。
しかし、オクの画面で見たときに、その辺が怪しいと踏んでいました。

実物見てもなんか変?
取り敢えずバラすかw

分解せよ!

F2ゾナーはバラしたことがあるので、サクッと分解。鏡筒からレンズユニットをすぽっっと抜きます。
あれ、コレは?ちゃんと組み立てられていない?

この溝に、このマイナスネジっぽいキーが入っていないといけないのに、ハマっていませんでした。

コレは楽勝かw(とここでは思っていましたしかし(汗)

すぐに組み直し確認と?

組み直し前
組み直し後

比べてみました。左がF1.5、右がF2です。
そして上が組み直し前で、下が正しく組み直したもの。
黒い部分の出っ張りの違いと、絞りリングの幅、全長が短くなったのわかりますか?

どうにも無限までとどかない

しかし、マシになりましたが、まだ無限遠までとどきません。
無限に合わせても前ピンです。

ゾナーは焦点移動(フォーカスシフト)が多いので有名です。
焦点移動とは絞り値によってピント位置が移動する現象のことです。
ネット上の情報(海外)では最短付近では2センチ以上焦点移動が起こるようです。
なので開放ではちょい前ピンに調整されているらしいです。
が、ちょっとではなく、かなり前ピンです。無限だとf8以上に絞り込まなければ遠景にピントが合いません。
これはオカシイ。

Sonnarのピント微調整

かき集めた情報によるとゾナーは分解すればレンズユニット自体を前後に微調整できるはず。

実際分解すれば内鏡筒を前後に調整するリングはすぐに解ります。
しかし面倒なピントの調整は後回しにします。
ん?なんか後玉を抜くと鏡筒に傷やら損傷やらが。
Img_5979
レンズエレメントはカビ跡汚れ等多いので洗浄、あとはヘリコイドのないレンズなので簡単整備。
Img_5982
素人によると思われる分解跡も多いですね。
Img_5983
レンズ自体はまあまあ綺麗でしたが、後玉(後群)の内側に残念な拭き傷が多少ありました。

Img_5985

左のレンズ虹色に見えます。バルサムにも痛みがありますね。

Img_5986

コーティングの痛みやカビ跡だらけですわ〜w

Img_5987

後玉の内面コーティングは傷だらけ

Img_5984
何で拭いたらこんなになるのかねー。
そいえばなんだか後玉ユニットが挿入されているスリーブにも変な傷があります。打痕のようです。
分解した状態で何かにぶつけたというのでしょうか?不思議です。
(少し気にしつつも、忘れてしまっていました。実はこれが原因とは)

Img_5988

そして、再度ピントの調整に取り掛かります。
で、ピント位置のリングを回してっと、あれ?回りません。固着?びくともしない。
Img_5977
もともと傷がありましたが、さらに傷をつけるハメに。
もともと傷があるってことは先人も同じようにこのリングを回そうとしたと言うことか?
よく見るとこのリングは回せないようにガッチリと接着してあるようです。
これは素人が回したとは考えられない。
行き詰まってきました。

ピントのズレについて一晩寝て考える。考える。考える。

ではなぜ、ピントが合わないのか?ニコイチ?
取り敢えず。どうしよかな。
一晩寝て頭をリセットすることにします。

で、寝る前にもう一度考えてみた。

レンズユニットを後退させずにピントを奥に動かす方法?
50ミリでも全群移動式は、数ミリ程度レンズを前後に移動させる必要がある。
前玉回転式であればレンズの移動量はかなり微小でピント位置は大幅に移動する。
前群を後退させれば良い?でも無加工ではどうやっても無理っすな。

ではインターナルフォーカス?後群を後退させるのは可能なのか。
うん、コレなら何とかなりそう。
明日試してみよう。

まとめた仮説を試してみる。

そして次の日。

取り敢えず後玉の固定リングを少し緩めて実験。

ビンゴ!キター。

髪の毛一本ほどの移動で無限が出ました。
後玉と内鏡筒の間にシムを挟めばいけそうです。
取り敢えず後玉を抜いてみます。

ピントずれの原因

そういえばここに打痕があったな。犯人はコイツだ!
Img_5981
なぜこんなところが潰れた(削れた?)のかは不明ですが、ここが削れたために後群ユニットが微妙に前進したためピントもズレが起こったようです。ここにシムを挟んで無限遠で超微妙なちょい前ピンに追い込みました。

てか、後玉でピント面を移動させるのはシビアですね。
0.2ミリ(紙1枚)でかなりピントが動きます。

しかしまあ何とか使えるようになりました。

レストア後記

格安で入手した憧れのイチゴゾナーでしたが、難物でした。
しかしながら、何とか使えるようになって良かったです。

独特の描写はやはり魅力的ですね。

ゾナー(タイプ)3本揃い踏みw
Img_5970
とりあえずウチにあるコンタックスマウントの
ゾナー、左からF1.5、F2、そしてソ連の木製8号w

ほいじゃけど、何でこんなジャンクが生まれて来るんですかね?
もしかして、拙者どもが原因?

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