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【フィルムカメラ巻き上げ夜話】第1夜 -ノブ式巻き上げ-

この記事は約5分で読めます。

ジャンカメハンターのぐりやんです。
楽しみにしていた皆さん(誰も居ないか(^-^;
では、早速「巻き上げ夜話」と題して語ってゆこうじゃありませんかw

ノブ式巻き上げとは

ノブ式とは何ぞや?って事ですが日本風に言うとつまみをグルグル回して巻き上げるタイプです。
色々な呼び方が有りそうですがココでは勝手に「ノブ式巻き上げ」と呼ばせていただきましょう。
で、どんなモノかというと

まあ、写真のようなタイプです。
実際に見ていきましょう。

単機能型

先ずは、一番単純単機能なタイプです。

はい。ただ単に巻き上げるだけ。他には何のおまけも付かないタイプです。

KMZ FT-2

写真右はKMZ FT-2です。このカメラの巻き上げノブには巻き上げる機能しか無くまた一枚一枚巻き上げが止まることもありません。もちろん連動してシャッターがチャージされることもありません。
35mmフィルムを使うカメラではかなり珍しいと思います。
巻き上げる感触は「ズズッ ズズッ」て感じです。スプリング内蔵で持ち上がる構造になっているのも珍しいと思います。カメラ自体もかなりの珍品なのですけどね〜。

KODAK SIGNET 35

そして、右側に写っているのはKODAK SIGNET 35です。
ノブはアルミ(合金?)製のようです。アルミのノブは珍しい気がします。またエッジ部分が立っていてどうやら削り出しみたいです。巻き上げの感触は「チチチチッ」と細かいクリック感があるタイプです。
こちらはちゃんと巻き上げると1枚ずつ自動的に止まりますが、シャッターは自動でチャージされませんので手動でシャッターをチャージする必要があります。
また、WINDの矢印が示すとおり、フィルム巻き取りが順巻です。順巻のカメラも意外と珍しいモノです。
つぎは、巻き上げノブにメモ機能やカウンター機能を載せたタイプ

基部カウンター搭載型

先ずは、カウンターをノブの根元に載せたタイプから。

Leica3b と Zorki1c

こんな感じです。写真はLeica3bとZorki1cなのですがどちらがどちらか分かりますか?考えといてくださいね。
で、先ほどのシグネットとは矢印の向きが逆(時計回り)なのが分かると思います。
実はフィルムの巻き取りの回転方向は逆巻が圧倒的に多いのです。
理由は色々。カメラの機構的な所やフィルムへのテンションの掛かり具合そのほかもいろんな理由がありそうです。興味がある方は調べてみてくださいね。結構興味深いですよ。拙者の持論が聴きたい方はコメント欄にどうぞw
で、話は戻りますが、この手のカウンターはどのように数字が進んでいくのか不思議だと思いませんか?
この時代の巻き上げノブと巻き取りスプールが直結(実はちょっと違うんですが)されているタイプのカメラは巻き上げノブを約1周ぐるっと回すことによって巻き上げか完了します。
その約1周てところがミソでして実は1回の巻き上げは角度にして351度で完了するのです。
360÷9=40ですよね。勘が良い人はもうお解りだと思いますが上の写真を見るとカウンターの刻みが40コマであるのが分かると思います。毎回巻き上げるたびに-9度分=1コマずつカウンターが進んでゆくのです。ほんと考えた人は天才ですよね。
巻き上げる感触はライカは「シュッシュッ」て感じゾルキーは「コリコリッ」て感じです。
で次は、ノブ上にメモ機能を搭載したモノ。

基部カウンター搭載型メモ機能付き

メモと申しましても、手書きメモでは無く

このような感じの選択式メモ機能とでも言いましょうかね。そんな感じです。
上の2台はブロニーフィルムを使うタイプで左がMAMIYA6 Automat 2です。
ASA感度をメモすることが出来ます。単なるメモで露出計が内蔵されているわけではありません。
どんなフィルムを装填しているのか忘れないためのモノです。
上段右はBeautyflex Vです。
こちらはフィルムの種類をメモれるようになっています。
日本語で言うと
空 パンクロ ハイスピードパン オルソ カラー 赤外
がメモできます。意味はググってみてください。
次は下段左です。
機種はLeotax F メモれるのは空 ASA 50 100 200 または DIN 10 12 16 32 のモノかカラーかです。
カウンターはライカと同様ですね。
下段右は「CANONⅡD改」です。
ノブ上にはASA10から200とEmptyのメモ。そして、カウンター上にフィルム枚数のメモが出来るようになっています。
巻き上げる感触はマミヤが「「チチチチッ」ビューティーが「スッスッ」て感じで、レオタックスは「クァクァッ」で
キヤノンは「チィッチィッ」ですね。

上部カウンター搭載型

つぎはノブ上にカウンターがあるモノ

Zorki4 Aires35Ⅱ

左がZorki4右がAires35Ⅱです。カウンタがノブの上部にあるだけでライカと同じようなモノです。ただライカの方が断然見やすいです。
巻き上げる感触はゾルキーが「グォッグォッ」アイレスは「シャッシャッ」ですかねぇ。

シャッタースピードダイアル、レリーズボタン搭載型

最後にノブ同軸上にシャッタースピードダイヤルとレリーズボタンを搭載したタイプ

CONTAX Ⅱ CONTAX Ⅱa

左がCONTAX Ⅱ右がCONTAX Ⅱaです。
CONTAX Ⅱ巻き上げノブとシャッタースピードダイヤルが一体で巻き上げノブを引っ張り上げながら回すとシャッタースピードの変更が出来るようになっています。カウンターはすぐ横にあるのが見えますね。
対してCONTAX Ⅱaは巻き上げノブと同軸上にシャッタースピードダイヤルがありまして単体でセットします。
またカウンターもノブ上にありまして巻き上げ動作をするとカウンターの文字盤が巻き上げノブの倍以上のスピードでグルグル回ります。なかなか面白いですよ。
2台とも巻き上げノブの真ん中にシャッターボタンがあるのも特徴的ですね。
この2台のコンタックスも巻き上げノブの回転方向は時計回りなのですが巻き取りスプールは反転して順巻(反時計回り)で巻き取られていきます。変わってますねー。
巻き上げる感触はⅡが「スッグイッ」でⅡaは「スチッスチッ」でしょうか。
あと一つ忘れていました。

巻き戻しボタン内蔵型

巻き上げノブに巻き戻しボタンを内蔵したタイプ。

Belomo AGAT18K

Belomo AGAT18Kです。プラスチッキ~な感じですがこのカメラほぼプラスチック製です。
書き上げノブの真ん中に巻き戻しボタン(のようなもの)が有ります。赤に合わせて巻き戻します。
フィルムは順巻です。
巻き上げる感触は想像にお任せしますw
きょうはこのへんで、サヨナラ。
カメラってホントにいいもんですね。


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